米当局、OECD基準に基づく銀行規則を提案-格付け依存禁止に対応

複数の米当局者は信用格付けを銀行 規則に適用しないよう議会から求められていることに対応し、経済協 力開発機構(OECD)の基準を採用する案をまとめた。OECDは 欧州の国債の大半についてリスクがゼロと判断している。

米連邦準備制度理事会(FRB)と米連邦預金保険公社(FDI C)、米通貨監督庁(OCC)は先月、OECDの基準を採用して銀行 資本水準を設定する規則案を提示した。欧州連合(EU)諸国が加盟 国の3分の2を占めるOECDは、ギリシャとポルトガルを含め、E Uのソブリン債の大半を安全な債券とみなしている。

今回の提案は、格付けを付与される側が支払いを行うスタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)やムーディーズ・インベスターズ・ サービスなどによる格付けの利用を排除するよう求めている2010年 金融規制改革法(ドッド・フランク法)の趣旨を弱めるものだと、法 律事務所デービス・ポーク・ウォードウェルのパートナー、ルイジ・ デ・ゲンヒ氏は指摘。「OECDは加盟国政府を代表するため、特有の 利益相反も存在する」とした上で、「どんな利益相反も伴わないものを 見つけるのはほぼ不可能だ」と述べた。

昨年12月7日にまとまった同案は、バーゼル銀行監督委員会が 09年に見直した世界的な資本規則の実施に向けた米当局の取り組み の一環。銀行の資本基準は引き上げられる。

市場リスクに関するこの規則は2011年末までに実施されるはず だった。EU版は昨年12月末に施行。ムーディーズやS&Pなどが住 宅ローン担保証券(MBS)に最高格付け付与し、金融機関がそれを 安全な資産として扱った経緯を踏まえ、議会は施行規則で格付けへの 言及を禁止した。

規則案は2月3日までの意見公募期間後に修正される可能性があ る。当局者によると、最終版はその数カ月後に公表されるとみられる。

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