1月3日の米国マーケットサマリー:ダウ、7月以来高値-製造業改善

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3053 1.2934 ドル/円 76.67 76.90 ユーロ/円 100.07 99.46

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,397.46 +179.90 +1.5% S&P500種 1,277.07 +19.47 +1.5% ナスダック総合指数 2,648.72 +43.57 +1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .26% +.02 米国債10年物 1.95% +.07 米国債30年物 2.97% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,600.50 +33.70 +2.15% 原油先物 (ドル/バレル) 103.07 +4.24 +4.29%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがユーロに対し約1カ月ぶ りの大幅な下落となった。米国と中国の統計で製造業活動の拡大が示 され、安全資産としての魅力が低下した。

ドルは全ての主要取引通貨に対して下落。米供給管理協会(IS M)が発表した昨年12月の製造業景況指数が過去6カ月で最も速い ペースの伸びとなったことが手掛かり。中国とインドで今週発表され た統計でも、製造業の拡大が示された。ユーロは対円で反発。ド イツの失業率が予想以上に低下したことが背景。前日までは7日続落 し、2010年12月以来最長の連続安となっていた。オーストラリ ア・ドルとニュージーランド・ドルは11月以来の高値に上昇した。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏(ニュ ーヨーク在勤)は、「この日の統計は非常にポジティブだった」と指 摘。「リスク意欲が高まる一因となった」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時9分現在、ドルはユーロに対し前日比

1.1%安の1ユーロ=1.3073ドル。日中の下落率としては昨年11 月30日以来で最大。円に対しては0.3%安の1ドル=76円66銭。 ユーロは円に対して0.7%上げて1ユーロ=100円20銭。前日は 一時98円66銭と、2000年12月以来の安値を付ける場面もあっ た。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。中国やオーストラリア、米国などで製造業拡 大の兆候が示されたことが手掛かり。ダウ工業株30種平均は昨年7 月以来の高値を付けた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前営業日比1.6%高の1277.06。ダウ工業株30種平均は

179.82ドル(1.5%)上昇し、12397.38ドル。

ニューヨーク州のアルパイン・ミューチュアル・ファンズで約 50億ドル相当の資産運用に携わるケビン・シャクノフスキー氏は電 話インタビューで、「米経済が改善しているという事実から、米国の 市場は活気づいている」と指摘。「きょうの他の指標と同様に、製造 業の指標も予想を上回った」と続けた。

S&P500種は10月3日に付けた昨年の安値から12月30日 までに14%上昇。予想を上回る経済指標が続き、米経済が欧州債務 危機の影響を切り抜けるとの楽観的な見方が広がったことが背景にあ る。S&P500種の昨年のパフォーマンスは、世界の株式指標の中で 10番目だった。

◎米国債市場

米国債相場は10年債が5営業日ぶりに下落。経済統計で昨年 12月の米製造業の拡大が示され、米国債への逃避需要が減退した。

償還期限の長い国債が下落。米連邦準備制度理事会(FRB) は3日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、12月13日開催) の議事録で、メンバーが1月24-25日の会合でフェデラルファ ンド(FF金利)誘導目標に関するそれぞれの予想を初めて公表する ことを明らかにした。朝方は経済成長に改善の兆しが見られたことを 材料に株価が世界的に上昇、国債は売りが先行した。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、アンソニー・クロニン氏 (ニューヨーク在勤)は、「経済統計は予想よりも良好な内容だった」 と述べ、「FOMCの議事録を材料に再び売られ始めた。投資家はも っと多くの内容を期待していた」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後3時2分現在、10年債利回りは前営業日比8ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の1.95%。同年債(表面利率 2%、2021年11月償還)価格は16/32下げて100 18/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。10週間ぶりの大幅高となった。 イランが核燃料棒の製造に初めて成功したとの報道を手掛かりに、金 の逃避需要が拡大した。この日はドルが下落したことで、商品全般に 買いが入った。

イラン学生通信(ISNA)は2日、初の国産核燃料棒がテヘラ ンにある研究炉の炉心に装着されていると報じた。世界的な製造業活 動の拡大を背景にドルは主要通貨のバスケットに対して下落、リスク 資産と見なされる原材料の需要が拡大した。米ブラックストーン・グ ループのバイロン・ウィーン氏は、金は今年15%値上がりしてオン ス当たり1800ドルになるとの見通しを示した。同氏は昨年の金上昇 を正確に予想した。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズの市場ストラテジスト、 アダム・クロフェンシュタイン氏は電話インタビューで、「イランを 要因に、不安に基づく取引が復活している」と指摘。「また、ドルの 下落を背景に商品全般が買われている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前営業日比2.2%高の1オンス=1600.50ドルで終了。 中心限月としては10月25日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。約7カ月ぶりの高値に上昇し た。米国とアジアの製造業活動が昨年12月に拡大したことが手掛か り。イランに対して一段の制裁が発動されれば原油輸出に支障が出る との根強い懸念も背景。

米供給管理協会(ISM)が発表した昨年12月の製造業景況指 数は市場予想を上回った。中国とインドでも製造業活動を示す指数が 上昇した。イランの軍当局者は、米国に対し空母をペルシア湾に再配 備しないよう警告した。

ドイツ銀行のエネルギー担当チーフエコノミスト、アダム・シミ ンスキー氏(ワシントン在勤)は「米経済は改善しつつあるようだ」 と指摘。「価格上昇のリスクの方が下落のリスクよりも大きい」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営 業日比4.13ドル(4.18%)高の1バレル=102.96ドルで終了。 終値では昨年5月11日以来の高値となった。昨年は年間で8.2% 高と、3年連続の上昇だった。

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