ブラジル中銀:政策金利11%に引き下げ-景気鈍化で3会合連続

ブラジル中央銀行は30日の金融 政策委員会で、政策金利を11.5%から0.5ポイント引き下げ11%とす ることを決定した。利下げは3会合連続。世界的な景気減速で内需の落 ち込みが悪化する恐れがあることが背景。

利下げ決定は全会一致だった。ブルームバーグがまとめたアナリス ト調査では65人中64人が0.5ポイントの利下げを予想。残る1人の 予想は1ポイントの利下げだった。

中銀のウェブサイトに掲載された声明文は、「より抑制的な世界環 境による影響を時宜を得て緩和する形で、政策金利を緩やかに調整する ことは、インフレ率が2012年に目標に収れんするというシナリオと調 和する」と指摘した。この文言は10月19日の声明から変更がなかっ た。

欧州の債務危機の波及を防ぐ取り組みで、ブラジルは新興市場の先 頭に立つ形となっている。同国が8月に予想外となる利下げに2年ぶり に踏み切った後、オーストラリアとイスラエルも利下げした。金利先物 は、トレーダーらがブラジルの政策金利が来年7月までに9.25%まで 引き下げられるとみていることを示唆している。

中銀が定める照準は6年ぶりの高水準にあるインフレ率から経済成 長の押し上げに移ってきているが、トンビニ中銀総裁は利下げ加速観測 をけん制している。同総裁は先週、世界的な景気悪化に導かれた「究極 の事態」には至っていないとし、ブラジルへのいかなる影響への対応も 「緩やかな調整」で十分だろうとの見解をあらためて示した。

鉱工業生産や企業景況感の落ち込みでブラジル経済への投資家心理 は悪化している。中銀の週間調査によると、トンビニ総裁の初の利下げ 以降、今年の成長率に関するエコノミスト予想は11回の下方修正を経 て、3.79%から3.1%に下がった。昨年の成長率は7.5%と、約20年 ぶりの高水準だった。

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