米国株:急伸、中銀の協調行動を好感-ダウ平均は490ドル高

米株式相場は急伸。ダウ 工業株30種平均は2009年3月以来最大の上げを記録した。主要 6カ国の中央銀行による欧州債務危機に対応した協調行動が好感さ れた。

S&P500種株価指数の産業別10指数のうち金融株価指数は

6.6%高と、最も値上がりした。JPモルガン・チェースとバン ク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれも上昇。建機メーカー、キ ャタピラーとUSスチールも高い。中国人民銀行(中央銀行)が市 中銀行に求める預金準備率の引き下げを決め、市場では経済成長に 対する楽観が広がった。ダウ輸送株平均は4.8%上昇した。

S&P500種株価指数は前日比4.3%高の1246.96。S&P 500種は3日間で7.6%値上がりした。ダウ平均は490.05ドル高 の12045.68ドル。米証券取引所全体の出来高は約100億株と、 過去3カ月の平均を25%上回った。

シカゴのカストディー (証券管理)銀行、ノーザン・トラス トのジェームズ・マクドナルド最高投資ストラテジストは、「主要 国中銀はエンジンに潤滑油を入れた」と述べ、「政策当局者が行動 を起こさないのではとの不安感から、株価は相当な圧力を受けてい た。今回の具体的な行動が最終的な解決策ではないが、中銀が大規 模な金融システム変動の阻止に意欲的なことが示唆された」と続け た。

この日の上げでS&P500種の月間ベースの下げは0.5%ま で縮小した。今月は産業別10指数の中で金融株の下げが最もきつ い。欧州の債務危機が世界的な経済成長を損ねるとの懸念が背景に ある。

主要国中銀の協調行動

連邦準備制度理事会(FRB)の30日の発表によると、FR Bとカナダ銀行、イングランド銀行(英中銀)、日本銀行、欧州中 央銀行(ECB)、スイス国立銀行(SNB)はスワップ協定によ るドル資金供給の金利引き下げに合意した。

朝方発表された11月の米民間部門雇用者数は大幅に増加し、 シカゴ購買部協会が発表した11月の製造業景況指数は7カ月ぶり の大幅上昇を記録した。10月の米中古住宅の販売成約指数も上昇 した。

FRBが30日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック) によると、経済は総じて緩やかに拡大した。

S&P500種の産業別10指数はいずれも上昇。景気敏感株で 構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数は5.9%上昇し た。

VIX指数が大幅低下

株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は9.3%低下し て27.80。3日間の下げは19%となった。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ株式ス トラテジスト、ジョン・マンリー氏は電話インタビューで「状況がさ ほど良くないときに買いを入れるべきだ」と発言。「ボラティリティ が弱まるとは予想していないが、進展はしていると思う」と述べた。

KBW銀行指数は7.2%上昇。同指数は年初から前日までに 32%下げていた。

キャタピラーは8.1%上昇。USスチールは15%急伸した。 住宅建設のパルトグループも高い。

破産法適用申請が嫌気され、前日84%急落したアメリカン航 空の親会社AMRはこの日23%値を戻した。

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