JX日鉱日石金属など:チリ銅事業、ペソ高響き10億ドル追加負担

JX日鉱日石金属と三井金属の合 弁による銅事業会社パンパシフィック・カッパー(PPC、東京都千 代田区)と三井物産は30日、共同で推進しているチリのカセロネス銅・ モリブデン鉱床開発プロジェクトの投資額の見直しを発表した。従来 計画の約20億ドル(約1558億円)から約30億ドルに増加する見通し。

増加の要因は、米ドルに対するペソの為替上昇に伴う負担増が4 億ドル、物価上昇に伴う資機材価格の上昇分が4億ドルに上るほか、 工事の詳細設計の変更などに伴う2億ドルの増加分がある。現地で支 払う工事費や人件費など総投資額の65%はペソによって支払われる。 当初、事業化調査(FS)段階で1ドル=580ペソと想定していたが 480ペソに見直した。

増加する10億ドル分については事業の出資比率に応じてPPC、 三井物産がそれぞれ調達する方針。同事業はPPCが75%、三井物産 が25%を出資。2013年から28年間にわたり操業を予定。当初10年間 は年間18万トンの銅生産を計画している。

同プロジェクトの投資回収は、19年に終える計画。同日会見した JX日鉱日石金属の後藤敬一・常務執行役員は現在の銅価格の水準で あれば生産開始以降、5年間で累計20億ドル以上の経常利益が見込め るとして「収益性については問題ない」と強調。総投資額は増加する ものの銅価格も上昇しているため投資回収の期間については変更ない としている。

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