野村HD:人員削減、ホールセールの従業員に12月末までに通知予定

野村ホールディングスがグローバル で進めている人員削減について、ホールセール部門の従業員に12月末 までに退職を通知する計画であることが30日明らかになった。同社は 打ち出した12億ドル(約935億円)のコスト削減に向け、人員削減を 加速する。

野村は11月中旬からグローバル・マーケッツ、インベストメント・ バンキングの従業員を中心に通知を開始、年内に終えた上で、来年3月 末までに大半の削減を完了させる計画だ。野村の渡部賢一最高経営責任 者(CEO)が30日に国内外の機関投資家向けに行ったプレゼンテー ションで配布した資料に明記した。

30日の野村の株価は、取引終了の間際に人員削減の詳細が市場に伝 わると、下落から上昇に転じ、前日比2円(0.8%)高の248円で終了 した。4日続伸は5月以来。この日の日経平均株価は下落で取引を終え ている。

野村が今月発表した7-9月期決算は連結純損失が461億円と10 四半期ぶりの赤字に転落。米格付け会社ムーディーズが格下げ方向で見 直しに入るなど抜本的な経営改革が求められていた。同社は今月、本国 の日本でも人員削減に着手したほか、イタリア国債など欧州向けエクス ポージャー(投融資)削減など具体的な改革を進めている。

日本は9%

30日開示した資料によれば、約10億ドルに上るホールセール部門 のコスト削減の内訳は、欧州が52%を占め、アメリカ23%、日本9% など。また、ビジネスセクター別では投資銀行業務が25%、エクイティ が26%、フィクスト・インカムが18%などとなっている。

一方、エクスポージャーの削減ではギリシャ、イタリア、アイルラ ンド、ポルトガル、スペイン(GIIPS)向けなど9月末時点の合計 35億5400万ドル(約2760億円)から2000億円以上を削減したと28日 に発表した。欧州債務危機が深刻化し、保有ソブリン債をめぐる懸念が 高まっている中、リスクを軽減した。

関係者によれば、野村は25日までに日本でセールストレーディン グなどエクイティ業務に携わる少なくとも15人を削減したもよう。グ ローバル・マーケッツ部門での追加削減や投資銀行部門でもリストラの 可能性がある。一方、欧州ではフィクスト・インカム担当の8人、アジ アではインドの投資銀行部門責任者だったニプン・ゴエル氏を含め、幹 部3人の退社などが判明している。

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