米S&P:中国銀と建設銀を「A」に格上げ、工商銀は「A」を維持

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は29日、中国銀行と中国建設銀行の格付け を「A-」から「A」に引き上げ、中国工商銀行を「A」に据え置い たと発表した。この結果、3行は米銀大手の大部分よりも高い格付け となった。

S&Pは別々の発表資料で、中国銀と建設銀の格上げについて、 金融危機発生の際には中国政府が国内の銀行に支援を提供する公算が 「極めて大きい」ことを反映したものと説明している。

3兆ドル(約234兆円)を超える外貨準備を持つ中国は今年に入 り、国内の銀行に対し、資本増強と簿外融資の抑制を求めてきた。地 方政府や不動産開発会社が経営権を握るインフラ企業の一部がデフォ ルト(債務不履行)に陥るとの懸念が背景にある。政府は先月、政府 系ファンド(SWF)の中国投資(CIC)傘下の中央匯金投資に4 大国有銀行の株式の買い増しを命じた。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は今月、銀行に対し、地方 政府が後ろ盾となっているプロジェクトの一部は資金が枯渇する可能 性があり、不動産開発業者向け融資は不動産販売の鈍化に伴い焦げ付 く公算が大きいと警告している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE