西村日銀副総裁:必要なら適切に政策遂行、円高にきちんと対処

日本銀行の西村清彦副総裁は30 日午後、京都市内で会見し、追加緩和について「必要なら適切に遂行 する」との考えを示した。為替相場に関しては「ファンダメンタルズ (経済の基礎的諸条件)で説明できない状況に対しては、今までと同 様、きちんとした態度で対処することが重要だ」と述べた。

政府・日銀の為替介入については「効果は十分あった」と言明。 「具体的なレートに関して効果があったということよりは、行き過ぎ た過度の為替の変動は望ましくない、その意味では許さない、という 当局の見方が浸透したという意味で、非常に重要な役割を果たした」 と語った。

金融政策運営については「状況の変化に応じて、非常に注意深く、 しかも、その時点その時点でそれを把握し、その把握の中でどういう オプションがあるかを常に考えながら、その時点その時点で一番望ま しい政策を、先を見ながら考え、必要であれば適切に遂行していくこ とが今一番必要な状況だ」と述べた。

一方、欧州の政府債務問題に対し、国際通貨基金(IMF)の支 援が取り沙汰されていることについては「これだけ大きな世界的な問 題になっていることを考えれば、IMFが何らかの形で役割を果たす ことは自然なことだ」と指摘。その上で、日本についても「IMFの 重要な一員として、できることをしていくという形で考えていくのは 望ましいことだ」と述べた。

日銀は8月4日の会合で資産買い入れ等基金を40兆円から50兆 円に増加。10月27日の会合でさらに5兆円拡大する追加緩和を行っ た。円ドル相場は同月31日早朝の海外市場で1ドル=75円35 銭と戦 後最高値を更新。政府・日銀が同日、円売り・ドル買い介入を実施し た直後に4円ほど急落したが、足元では77-78円台で推移している。 日銀は16日の会合では全員一致で現状維持を決定した。

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