日銀:10月の貸出約定平均金利、1.194%と2年4か月ぶりの大幅拡大

日本銀行が30日発表した10月新規 の貸出約定平均金利は1.194%と前年同月に比べ0.145ポイント拡大し た。2009年6月以来、2年4カ月ぶりの拡大幅となる。欧州債務問題を 背景に流動性不安が高まっていることに加え、震災復興や電力会社向け に資金需要が回復してきたことに反応したとみられる。

みずほ証券金融市場調査部の柴崎健チーフストラテジストは、流動 性不安と資金需要の回復に加え、「リスクフリーの国債金利も下げ止ま り、若干上昇に転じているので、総合すると(貸出金利の上昇は)若干 続く可能性はある」と述べた。貸出金利の長期下落トレンドについて、 変化の兆候がみられると指摘する。

一方、日銀が主要銀行50社に調査した貸出動向アンケート(10月 分)によると、「BBB」格以上の企業に対する融資スプレッド(金利 上乗せ幅)も今後3カ月に拡大する見通しだ。実際に拡大すれば2009 年10月調査以来、9四半期ぶりとなる。

10月の銀行貸出平均残高は23カ月ぶりの増加に転じ、銀行の預貸 ギャップの拡大傾向は止まっている。こうした需給関係を踏まえ、柴崎 氏は「リスクに応じたスプレッドをとっていこうという動きが出てきて いるのではないか」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE