欧州、IMFの役割に期待せざるを得ない状況に-EFSF拡充が難航

欧州の救済基金拡大に向けた取り 組みは目標到達が難しい情勢となっており、ユーロ圏財務相はスペイ ンやイタリアへの危機拡大の防止で、国際通貨基金(IMF)と欧州 中央銀行(ECB)の役割拡大を検討せざるを得ない状況にある。

欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の実質的な規模を1兆 ユーロ(約104兆円)に拡大する案について、ルクセンブルクのフリ ーデン財務相は29日、ユーロ圏財務相会合の前に記者団に対し、「達 成は極めて困難」になろうと述べた。

一連の応急措置ではイタリアとスペインが市場の混乱に巻き込ま れるのを阻止できなかったことから、米国に促される形で欧州財務相 らはECBが国際通貨基金(IMF)を経由して域内高債務国に融資 する案について協議を開始した。域内政府に直接貸し付けることを禁 じた規則に抵触することなくECBが危機対応の先頭に立つことを目 指す案だ。

オランダのデヤーヘル財務相は「IMFの役割拡大を想定してい る」と発言。「IMFの資源拡充を通じたものになる可能性がある。借 り入れの新たな取り決めを通じたものかもしれない。欧州と非欧州諸 国の双方が関与するべきだ。極めて差し迫った状況にあり、解決策が 必要だ」と述べた。

新たな案は5回目の「包括的」危機解決策となる。10月に打ち出 した策は危機のイタリアへの波及やフランスの格下げ懸念を食い止め られていない。ドイツは来週の首脳会議を視野に財政規則を強化する 条約変更を呼び掛けている。これが進展すればECBの関与がより容 易になるとみられる。

フリーデン財務相は、「EFSFだけでは全ての問題を解決できな いだろう」と指摘。「独立性の枠組みに沿った形でECBおよびIMF と共に取り組む必要がある」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE