欧州債:ドイツ債は6営業日連続安、30年債利回り米国債上回る

29日の欧州債市場でドイツ国 債が6営業日続落し、同国の30年債利回りは米30年債を2009年 以降で初めて上回った。欧州がソブリン債危機に取り組む中、ドイツ が財政困難に陥った諸国への資金提供を余儀なくされるとの懸念が強 まった。

世界的な株高を背景に、比較的安全とされる国債の需要が後退し た。スペイン国債が上昇したほか、イタリア国債は下げを消した。事 情に詳しい関係者2人が匿名を条件に述べたところによると、当局者 はスペインとイタリアを市場混乱から守るため、欧州中央銀行(EC B)の役割について再検討している。

ベルギー政府がこの日実施した国債入札で6カ月物証券の落札利 回りが3年ぶり高水準に達したものの、同国債は堅調だった。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツの債券ストラテジス ト、エリック・ワンド氏は、危機対応で「ユーロ圏財務相会合でまと められたいかなる解決策に対してもドイツが資金提供をするとの観測 が広がる中、ドイツ国債が売られている」と発言。「リスク資産は好 調なようだ」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時半現在、ドイツ10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.34%。一時は 8月9日以来の高水準となる2.37%に達した。同国債(表面利率 2%、2022年1月償還)価格はこの日、0.33下げ96.995。

独30年債利回りは5bp上昇の2.94%。一時は2.98%まで達 し、2009年5月以来で初めて米30年債利回りを上回った。米30 年債利回りは過去1年、独30年債を平均70bp上回っていた。

ECBによる対国家融資も

事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に述べたところによると、 財務相らは29日夜の会合で、ECBが国際通貨基金(IMF)を経 由して域内高債務国に融資する案を協議する。域内政府に直接貸し付 けることを禁じた規則に抵触することなくECBが危機対応の先頭に 立つことを可能にするための案だという。

スペイン国債は続伸。10年債利回りは前日比18bp低下の

6.39%。イタリア10年債利回りはほぼ変わらずの7.24%。15bp 上昇する場面もあった。

ベルギー10年債利回りは28bp低下し5.30%。前日は29bp 下げていた。2年債利回りは71bp下げ3.85%となった。

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