英国債:長期債中心に上昇、中銀購入で-政府は景気見通しを下方修正

29日の英国債相場は上昇。オ ズボーン英財務相が今年と来年の経済成長率が従来見通しを下回る伸 びとなると明らかにし、政府が借入額増加と歳出削減拡大を余儀なく されると発言したことが手掛かりとなった。

イングランド銀行(英中央銀行)はこの日、量的緩和策に基づき 長期債を購入。相場はこれを背景に、長期債を中心に上昇した。オズ ボーン財務相は英予算責任局(OBR)がまとめた見通しを引用し、 今年の経済成長率が0.9%と、3月時点の予想(1.7%)を下回るも ようだと説明。来年についても0.7%成長と、従来予想の2.5%か ら下方修正した。英10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ 幅(スプレッド)は2001年以来の最小となった。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏(ロンドン在勤)は「景気見通しの下方修正は英国 債を支えるものだ」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、英30年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.06%。一時 は3.022%まで下げ、過去最低を付けた。同国債(表面利率

4.25%、2040年12月償還)価格は0.98上げ122.895。10年 債利回りは3bp下げ2.24%となった。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のポートフォリオマネジャー、マイク・エイミー氏(ロンドン在勤) はブルームバーグテレビジョンの番組で、英国債のパフォーマンスは 引き続きドイツや米国の国債を上回るとの見方を示し、「英中銀が政 府債市場に対し最も明確な支援を打ち出している」ことを理由に挙げ た。

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