英財務相:景気見通し下方修正で借り入れ拡大へ-歳出削減に取り組む

オズボーン英財務相は29日、 今年と来年の英経済成長率が従来予想を下回る伸びとなるとの見通し を示した。政府は借り入れ拡大を余儀なくされるが、財政赤字削減に 向け一段の歳出削減に取り組む方針だと明らかにした。

同財務相は英予算責任局(OBR)がまとめた見通しを引用し、 英成長率は今年が0.9%と3月時点の予想(1.7%)のほぼ半分で、 来年は0.7%と従来予測(2.5%)の3分の1未満にとどまるもよ うだと述べた。

13年と14年の成長率見通しも、それぞれ2.1%と2.7%に引 き下げられたという。

財政赤字については2012年度(12年4月-13年3月)に 1200億ポンド(約14兆6000億円)に達し、従来予想の1010 億ポンドを上回る見込みだと語った。OBRによれば、17年までに 70万人強の公務員が削減される。

オズボーン財務相は下院での年次金融報告で、「債務問題は従来 想定していたよりもかなり難しい。景気の山と谷が一段と険しく、そ の影響がさらに長期化するからだ」と述べ、「他の欧州諸国がリセッ ション(景気後退)に向かっているなら、それを英国が回避するのは 難しいかもしれない」と続けた。

同財務相は15年度から歳出を実質で年0.9%カットするとも 発表。先に打ち出した800億ポンド規模の削減に上乗せし、構造的 な財政赤字を解消する目標を達成できると説明した。緊縮策の期間は 2年間延長されることとなる。

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