欧州銀行の劣後債の保証コストが過去最高、ムーディーズが格下げ検討

29日のクレジット・デフォ ルト・スワップ(CDS)市場で欧州の金融機関の劣後債を保証する コストが過去最高となった。格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスが同日、政府支援を失う可能性があるとの判断から、欧 州15カ国の銀行の債務格付けを引き下げ方向で見直すと発表したこ とに反応した。

JPモルガン・チェースによると、欧州の銀行・保険25社のC DSスプレッドで構成するマークイットiTraxx金融指数の劣後 債の指数は一時43ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上 昇し過去最高の618bpとなった。ロンドン時間午前9時30分現 在は607bp。

ムーディーズは15カ国の87銀行について、劣後債と下位劣後 債、Tier3債務を格下げ方向で見直すと発表した。

みずほ証券のストラテジスト、ロジャー・フランシス氏(ロンド ン在勤)は「大きく格下げされれば一部投資家は保有銀行債を売らな ければならないだろう」が、「市場は今それを吸収できる良い状態に はない」と話した。

優先債に連動する指数も一時21bp上昇し354bpとなった後、 348bpで推移。先週付けた過去最高は358bp。

西欧の国債15銘柄のCDSスプレッドから成るマークイットi Traxx・SovX西欧指数は4bp上昇の379bp。

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