ユーロ圏:11月景況感93.7に低下、2年ぶり低水準-危機反映

欧州では11月の景況感が2 年ぶりの低水準に落ち込んだ。財政危機が経済規模の大きな国にも影 響を及ぼし始める中、17カ国から成るユーロ圏がリセッション(景 気後退)の瀬戸際にあることが影響した。

欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した11月のユーロ 圏景況感指数(速報値)は93.7と、10月の94.8から低下し、 2009年11月以来の最低を記録した。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト31人の調査では、中央値で93.9が予想さ れていた。

ユーロ圏では2年にわたる債務危機が周辺国から中核国へと波及 し、景気見通しが悪化。一段の危機対策を迫られている各国財務相ら はこの日、ブリュッセルで会合を開く。11月はサービス業と製造業 の生産活動が縮小し、欧州中央銀行(ECB)は予想に反して利下げ に踏み切った。

IHSグローバル・インサイトの欧州担当チーフエコノミスト、 ハワード・アーチャー氏(ロンドン在勤)は、「財政政策の引き締め や個人購買力の低下に加え、ユーロ圏ソブリン債危機の高まり、世界 景気の鈍化、金融市場混乱が経済活動への大きな足かせとなっている」 と述べ、「ECBは追加利下げする必要がある」との見方を示した。

経済協力開発機構(OECD)は28日公表の報告で、ユーロ圏 は既に「緩やかなリセッション」にあるとの見解を示し、来年は

0.2%の成長にとどまると予想。13年は1.4%成長の見込みとした。

11月のユーロ圏製造業景況感指数はマイナス7.3と前月のマ イナス6.5から悪化。サービス業は0.1からマイナス1.7に落ち 込んだ。

欧州委が同時に発表した11月の消費者信頼感指数改定値はマイ ナス20.4で、速報値と変わらず。10月はマイナス19.9だった。

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