【テクニカル分析】ドルは81円台半ばへ上昇も-「買い3役」が点灯

外国為替相場のチャート分析に 詳しい三菱東京UFJ銀行金融市場部の井野鉄兵アナリストによると、 ドル・円相場は4月からの下落(ドル安・円高)基調を脱し、年末年始 にも約半年ぶりの高値を付ける可能性がある。

ドル・円相場は3月の東日本大震災後に実施された主要7カ国(G 7)の円売り協調介入を受け、4月6日に年初来高値となる1ドル= 85円53銭に上昇。その後は米欧の財政問題などを背景に、10月31 日の戦後最安値75円35銭まで下げた。政府・日本銀行による同日の 円売り介入で79円53銭に上昇。今月18日には76円58銭に下落し たが、29日には78円29銭と約4週間ぶりの高値をつけた。

井野氏は29日のインタビューで、ドル・円相場は一目均衡表(日 足)で、①やや短期的な方向性を示す転換線が基準線を上抜けつつある ②相場水準が2本の先行スパンで挟まれた「雲」より上にある③遅行ス パンが相場水準を上抜けている-などと指摘。「『買い3役』が点灯し つつある」と語った。

短期的な勢いを示す5日移動平均線が21日線を、65日線も90日 線を上抜けしつつあるとも説明。「目先のスピード調整は必要だが、 78円前後を維持できれば早晩、上昇を再開する」と述べた。

今後の節目は4月6日と10月31日の高値を結んだ右肩下がりの 上値抵抗線(29日には78円68銭)や、79円台前半を走る下向きの 200日移動平均線などだと分析。上抜ければ80円の大台に乗り、相場 の底打ちを示す「ラウンドボトム」を形成すると予想した。上値めどは 相場の下落が加速し始めた7月8日の高値81円48銭。「年内か来年 1月初めにも、同水準まで戻れる可能性がある」という。

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