米フェースブックが約7800億円のIPO計画、テク企業最大-関係者

ソーシャル・ネットワーキングサ ービス(SNS)で世界最大手の米フェースブックは、約100億ドル (約7800億円)規模の新規株式公開(IPO)を検討している。実現 すれば同社の評価は1000億ドルを超える見通しだ。事情に詳しい関係 者1人が明らかにした。

検討内容は非公開だとして同関係者が匿名を条件に語ったところ によると、フェースブックは年内にIPO計画を申請する可能性があ る。申請の正確な時期は未定だという。

フェースブックは1月にゴールドマン・サックス・グループなど の支援者からの15億ドルの投資を発表した際、企業価値を500億ドル と評価されていた。IPOで1000億ドル強の評価となれば、2倍に価 値が高まる。IPO助言会社クラスVグループの創業者、リセ・バイ ヤー氏は、フェースブックのIPOの詳細は変更の可能性があり、「I PO実施日のバリュエーションを正確に予測するのはかなり時期尚早 だ」と語った。

フェースブックのIPOが100億ドル規模となれば、テクノロジ ー企業のIPOとしては過去最大となり、同社が投資家の強い関心を 期待していることの表れとなる。テクノロジー企業のIPOの規模で これまでの最高額は1999年に株式公開したドイツのインフィニオ ン・テクノロジーズの52億3000万ドル。

成長期

フェースブックは1月、株式公開を2012年4月30日までに実施 しない場合は、その時までに財務情報の開示を米当局から求められる 見通しを明らかにしていた。事情に詳しい複数の関係者の昨年の情報 によると、同社はIPOを12年に先送りすることを決め、マーク・ザ ッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がそれまでにユーザー数拡大 や売り上げ増加を図ることにしていた。

フェースブックは29日、米連邦取引委員会(FTC)との間でプ ライバシーに関する問題で合意に達したと発表した。これにより、同 社がユーザー間の過度の個人情報共有を促しているとの批判を緩和で きるとみられる。ザッカーバーグCEOは29日にブログへの投稿で、 プライバシー保護のために同社が過去1年半に20以上のツールを導 入したことを明らかにした。

フェースブックの現在のユーザー数は8億人以上で、スマートフ ォン(多機能携帯電話)やタブレット型コンピューターなどの携帯端 末での競争を有利にするため、モバイル技術に力を入れており、10億 人の携帯端末利用者を同社の潜在ユーザーと見込んでいる。

フェースブックの広報担当、ジョナサン・ソー氏はIPO計画に ついてコメントを控えた。

フェースブックのネット広告市場でのライバルである米グーグル は04年にIPOに踏み切り、16億7000万ドルの資金を市場から得た。 現在の時価総額は1889億ドル。

非公開企業株の取引市場を運営するシェアズポストでは、フェー スブックの価値は現在666億ドルだという。28日付の米紙ウォールス トリート・ジャーナル(WSJ)は先に、フェースブックが企業価値 を1000億ドル以上と評価する100億ドル規模のIPO計画を協議して いると報じていた。同紙によると、4-6月期の公開を目指している という。

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