最上級格付けノルウェーに潜むリスクが露呈、輸出金融公社の苦境で

ノルウェー輸出金融公社が事業縮 小に追い込まれ、ジャンク級に格下げされたことは、最上級の「AA A」格付けを持つノルウェーでさえもリスクがあることを投資家に思 い起こさせた。

ノルウェー政府は18日、より厳しい自己資本基準を満たせない同 公社の事業縮小を決定。「Aa3」格付けを付与されていた公社の債券 約350億ドル(約2兆7350億円)相当を保有する投資家を動揺させた。 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが公社の格付 けを7段階引き下げたことも重なり、ノルウェー最大の銀行DNBや 「AAA」格付けのノルウェー地方金融公社の債券利回りが急上昇し、 ノルウェーのソブリン債保証コストも7週間ぶりの高水準に達した。

ストアブランド・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 エスペン・ファーネス氏(オスロ在勤)は「これは投資家に警鐘を発 した」と指摘。「ノルウェーは多くの人々がこれまで考えていたように 混乱から隔離されているわけではない。実際にノルウェーの金融機関 の資金調達コスト上昇につながっている」と説明した。

ノルウェーは石油などの収入を積み立てる5300億ドル規模の基 金を擁し、欧州債務危機の影響波及を免れてきた。「AAA」格付け国 で最大の財政黒字と欧州で最も低い失業率を誇る。しかし、ノルウェ ー輸出金融公社の問題は、同国の信用市場内部に潜むリスクを浮き彫 りにしている。

同公社の債券指標銘柄(表面利率4.75%、2013年6月償還)10億 ユーロ相当の利回りは8.38%と、政府の発表以後6.72ポイント上昇 している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE