【個別銘柄】日立、三井物、海運、KDDI、大同特鋼、小森コーポ

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

日立製作所(6501):前日比5.5%高の425円。シティグループ証 券では28日、取材を通じてコスト削減に対する本気度、コスト削減施 策の実効性を確認したとし、マクロ不安の中でミクロ合理化効果は際 立つと評価。投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。東証1 部の売買代金でトップ。

三井物産(8031):4%高の1175円。アフリカ南東部・モザンビ ーク沖合で米石油ガス大手などと探鉱している鉱区で、世界最大級の 30兆立方フィート超の埋蔵量の天然ガスを確認したことを明らかに した、と29日付の毎日新聞朝刊などが報じた。

海運株:商船三井(9104)が3.3%高の248円、川崎汽船(9107) が6.2%高の138円など。東証1部33業種で海運業は上昇率首位だっ た。28日のばら積み船の運賃指標が7営業日ぶりに反発、為替の円安 基調も追い風となり、過度な業績警戒感が後退した。川崎船について は、2014年3月期まで新たな船舶投資を見送り、投資負担の増大を抑 えると29日付の日本経済新聞朝刊で報じられる材料もあった。

KDDI(9433):1.5%安の51万3000円。東京電力(9501)に よる放出に対応し、29日朝に実施した市場外での自社株買いにより、 42万4126株を約2210億円で取得したと発表。取得数は東電が放出を 発表していた35万7541株を上回った。ただ、取得した株式は、購入 資金調達のためのユーロ円建て取得条項付転換社債型新株予約権付社 債(CB)の転換対象となって他の投資家の手に渡るため、通常の自 社株買いとは異なると受け止められた。

大同特殊鋼(5471):8.3%高の497円。同社と三菱商事、米資源 会社のモリコープは、次世代ネオジム磁石の製造・販売会社を岐阜県 中津川市に設立することで合意した、と29日に発表。最も強い永久磁 石とされるネオジム焼結磁石は、ネオジム・ジスプロシウムなどのレ アアース(希土類)を原料とし、電気自動車やハイブリッドカーの駆 動用などで使われている。将来的な収益貢献を見込む買いが入った。 三菱商は3.6%高の1548円。

小森コーポレーション(6349):12%高の474円。発行済み株式数 の7.5%に当たる500万株(金額25億円)を上限に自己株を取得する、 と28日に発表。取得期間は29日から12年2月29日まで。株式需給 改善や1株当たり価値の上昇が期待された。

大正製薬ホールディングス(4581):9.3%高の5120円。280万株 (金額150億円)を上限に自己株式を取得する、と28日に発表。発行 済み株式総数に対する割合は3.38%。株式需給の改善や1株当たり価 値の上昇を見込む買いが膨らんだ。

カシオ計算機(6952):3.8%高の466円。SMBC日興証券では 28日、不採算事業から撤退を進める一方、基盤事業は安定成長が続く と指摘し、投資評価を「2(ニュートラル)」から「1(アウトパフォ ーム)」、目標株価を600円から650円へ引き上げた。

ドトール・日レスホールディングス(3087):5.3%高の999円。 150万株(金額15億円)を上限に、自己株を取得すると28日に発表。 発行済み株式数に対する割合は3.05%。取得期間は12月1日から12 年2月29日。当面の株式需給の改善や1株当たり価値の上昇を見込む 買いが膨らんだ。

東海東京フィナンシャル・ホールディングス(8616):11%高の 208円。300万株(金額6億円)を上限に、29日から12月22日まで 自社株買いを行うと28日に発表。発行済み株式総数比では1.13%。 当面の株式需給の好転や1株価値の上昇を見込む買いが入った。

ヤクルト本社(2267):2.7%安の2311円。野村証券では28日、 当面の医薬品事業の成長率鈍化を海外事業でも十分にはカバーできな いと指摘し、投資判断を「買い」から「中立」へ引き下げた。

新神戸電機(6934):12%高の1700円。日立化成工業(4217)に よる株式公開買い付け(TOB)価格である1710円へのさや寄せを見 込む買い注文が継続した。きのうは値幅制限いっぱいのストップ高 (300円)だった。

DIC(4631):7.4%高の130円。野村証券では28日、原料高な どから業績予想を下方修正したものの、印刷インキの合理化や液晶事 業のシェアアップに期待するとし、投資判断「買い」を確認した。

エナジーサポート(6646):直近で取引が成立した25日の終値に 比べ、ストップ高となる50円(30%)高の217円買い気配のまま取引 を終了。日本ガイシ(5333)は株式公開買い付け(TOB)で同社を 完全子会社化する、と28日に発表。買付価格は1株360円、買付代金 は最大で約42億円。TOB価格にさや寄せする動きとなった。

資生堂(4911):2.8%高の1403円。クレディ・スイス証券では 28日、投資判断を新規に「アウトパフォーム」に設定した。成長投資 の強化で利益成長は加速し、13年3月期からは投資成果の収穫が始ま ると予想、目標株価は1660円とした。

SUMCO(3436):1.4%安の649円。ゴールドマン・サックス 証券では28日、ウエハーの単価前提引き下げに伴って業績予想を下方 修正した。投資判断の「売り」を確認するとともに、目標株価を720 円 から660円へ引き下げた。

エア・ウォーター(4088):2.6%高の989円。関東天然瓦斯開発 (1661)との間で資本業務提携を行う、と28日に発表。販売チャネル や技術の共有、新しいビジネスモデルの創造を目指したいとしている。 エアWでは、東京電力が保有するガス開株915万株を市場外で取得予 定。これによりエアWは、ガス開の発行済み株式総数の15%、議決権 比率で18.3%を占める第2位株主になる見込み。

TDK(6762):3.1%高の3885円。不採算製品のチップレゾネー タの製造から撤退する、と28日に発表。同製品を製造しているTDK 庄内の遊佐工場は、12年9月末をめどに閉鎖する。経営効率化の進展 を見込む買いが優勢となった。

イトーキ(7972):3%高の170円。12年から15年までの中期経 営計画「ローリングプラン2015」を策定した。収益基盤の強化やコア 事業のシェア拡大、次世代事業の育成・強化、海外戦略の加速を進め、 15年12月期の売上高1200億円(11年12月期予想920億円)、営業利 益66億円(同4億円)を目指す。

丸紅(8002):4.3%高の465円。カナダにある北米最大のアルミ ニウム精錬所の権益を追加取得し、出資比率を現在の6.67%から12 年春に13.33%に引き上げると29日付の日経新聞朝刊が報じた。設備 拡張も含めた同社の投資額は約340億円という。

住友ベークライト(4203):6.1%高の432円。大和証券キャピタ ル・マーケッツは28日付のリポートで、半導体パッケージ基板材料で ある「LαZ」がスマートフォン向け中心に拡大する一方、赤字事業 のフレキシブル基板から撤退する点を評価した。営業利益は今期減益 だが、来期はⅤ字回復を予想。ただ、割安感に乏しいとし、投資判断 は新規に「3(中立)」としている。

スタンレー電気(6923):3.6%高の1116円。中国・武漢市に、自 動車用照明製品や電子機器製品、金型などの開発・製造などを行う「武 漢斯坦雷電気有限公司」を10月に設立した、と28日に発表。新会社 の13年度売上高は約70億円、14年度は約85億円を目指す。

アゼアス(3161):100円(15%)安の563円とストップ安。第1 四半期に福島第1原子力発電所やその周辺、その他震災被災地での復 旧作業需要などで防護服、手袋などの需要が活発だったが、第2四半 期は若干落ち着いたとし、5-10月期(上期)の連結売上高は前期比 23%増の54億円と、従来計画の53億8000万円からやや下振れたもよ うと28日に発表。高利益率商品の販売増で営業利益は従来比27%上 方修正したが、今後の特需一巡を懸念する売りに押された。

日本通信(9424):4.7%高の7580円。法人直販データ通信サービ ス事業を会社分割し、売却の準備として新たに設立するJCIエンタ ープライズネットーワークに承継させる、と28日に発表。昨年4月に、 コンシューマ市場へ注力する戦略転換を行ったことを受けた措置。経 営資源の集中に向けた動きと好感された。

ベルグアース(1383):29日に大阪証券取引所ジャスダックのス タンダード市場に新規上場した。公募価格740円対し、初値は5.4% 高の780円。野菜苗生産販売を手掛け、高付加価値製品「接ぎ木苗」 の成長性、震災後の苗需要への期待感が先行した。終値は740円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE