欧州債:ドイツ債下落、危機対策期待で逃避需要後退-イタリア債上昇

28日の欧州債市場でドイツ国 債が下落し、10年債利回りは3カ月ぶり高水準となった。欧州首脳 らが危機を解決するための措置で合意に近づいているとの期待を背景 に、比較的安全とされる国債の需要が後退した。

イタリア国債を中心に、ユーロ圏の重債務国の国債が上昇した。 フランスのペクレス予算相は、財政規律の強化を前提に高債務国への 金融支援を拡大する可能性があると発言した。財政赤字の削減策で政 党が合意したベルギーの国債も上昇。同国は20億ユーロ相当の国債 入札を実施した。ユーロ圏財務相会合はブリュッセルで29日に行わ れる。

クレディ・スイス・グループ(チューリヒ)のシニア債券スト ラテジスト、ミヒャエル・マルコビッチ氏は、「週末の報道は欧州内 で安定合意の規模拡大についての協議があったことを示唆している」 と発言。「ドイツが他のユーロ圏諸国への支援拡大に合意する可能性 が高まる。これがリスク意欲への支援要因となっている」とし、ドイ ツ国債など比較的安全とされる国債の需要を損ねたと続けた。

ロンドン時間午後4時9分現在、ドイツ10年債利回りは前週末 比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.30%。 一時は8月16日以来の高水準となる2.34%に達した。同国債(表 面利率2%、2022年1月償還)価格はこの日、0.30下げ97.345。

一方、イタリア10年債利回りは5bp低下し7.21%。月間ベ ースではこれまでで112bp上昇しており、このまま11月を終えれ ばブルームバーグがデータ集計を開始した1993年以降で最大の上げ となる。スペイン10年債利回りは13bp下げ6.57%。先月末を 103bp上回る水準。

ベルギー10年債利回りは前週末比27bp低下の5.60%。同国 政府は2018年から41年までに償還の国債を発行した。格付け会社 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、ベルギーの格 付けを一段階引き下げた。同国の連立政権を構成する主要政党はその 翌日に財政赤字削減策で合意した。

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