IMF、イタリアに6000億ユーロ融資する余力ない-チャンドラー氏

国際通貨基金(IMF)がイタ リア向けに6000億ユーロ(約62兆円)の支援パッケージを用意す ることは難しいだろうとの見方をブラウン・ブラザーズ・ハリマンの チーフ通貨ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏(ニューヨーク 在勤)が示した。資金力に限界があることに加え、レバレッジについ ては合意が困難だと指摘した。

同氏はリポートで「単純にIMFには資金がない」と指摘した。 イタリア紙スタンパは、IMFがイタリア向けに4000億-6000億 ユーロの支援を準備しているもようだと報じていた。

イタリアの10年国債利回りは今月7%を上回った。チャンドラ ー氏は、約6000億ユーロの支援があれば基本的にイタリアのモンテ ィ政権は財政緊縮策を実践し投資家の信頼を取り戻すまでの12-18 カ月間、資本市場からの資金調達なしで済ますことが可能になるだろ うとしている。

ギリシャとアイルランド、ポルトガル向け支援のほぼ3分の1を 担っているIMFは今月17日時点で融資可能な資金余力が約3900 億ドル(約30兆円)だったと、同基金のウェブサイトに掲載された データが示している。従って、IMFが最大6000億ユーロのパッケ ージを準備しているとの報道は的外れだとチャンドラー氏は指摘した。

スタンパ紙が情報源を示さずに報じたところによると、イタリア はIMF融資に4-5%の金利を支払うことになる。

チャンドラー氏はリポートで、報じられた「案はIMFがレバレ ッジを活用することを想定しているようだが、そのような計画はすぐ に、政治的・技術的困難に突き当たるだろう」と論じ、「誰がリスク のコストを負担するのかも、IMF資金のレバレッジに対する加盟国 の十分な支持が得られるのかも明確でない」と解説した。

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、フランス銀行(中 央銀行)のノワイエ総裁は28日東京で記者団に対し、イタリアとI MFの協議の可能性についてコメントを控えた。

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