イタリアの銀行:国債の需要喚起に向け、愛国心に訴える試みを支援

イタリアの国債利回りがユーロ 導入以来の最高水準付近に高止まりする中、同国の大手銀行は、国内 投 資家に国債の購入を促し、国債市場への信頼を回復しようとする 試みを支援している。

イタリア銀行協会(ABI)は28日に「BTPデー」を促進す る。金融機関は、BTPやBOTと呼ばれる国債や短期証券を支店で 購入する顧客の手数料を免除する。トスカーナの実業家が最初に提案 したこの試みは、12月12日にも繰り返される。

欧州債務危機を受け、イタリア政府が25日に実施した入札で、 6カ月物証券の利回りが14年ぶり高水準に達した。10年債利回りは 先週末、ギリシャとポルトガル、アイルランドに国際支援の要請を余 儀なくさせた7%水準を突破した。

投資会社アリセイ・SIM(ミラノ)のウォルフラム・ムロウェ ッツ会長は、「銀行や機関投資家が国債の保有を減らしているため、 イタリアの貯蓄家が最後の債券投資家になる可能性がある」との見方 を示した。

イタリアが次に債務危機の犠牲になるとの懸念が広がる中、機関 投資家はイタリア国債の売却を進めている。国際投信投資顧問が運用 する日本最大の債券ファンド「グローバル・ソブリン・オープン」は、 今月10日までにイタリア国債をすべて売却した。

トスカーナの金融コンサルタント、ジュリアーノ・メラニ氏(51) は、4日付のイタリア紙コリエーレ・デラ・セラに全面広告を出し、 イタリア人が「偉大な国民」であることを示すため、国民に国債を購 入するよう呼び掛けた。「BTPデー」に参加することは、外国人に 対し、「われわれイタリア人が恐れておらず、自分の国を信じている ことを示すことができる」と述べた。

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