IMF専務理事が支援要請へ-中南米諸国の役割に「歴史的な転換」

国際通貨基金(IMF)のラガル ド専務理事は今週の中南米訪問で、拡大しつつある欧州債務危機の封 じ込めに向け、同地域の主要国に支援を求める意向だ。

7月の就任後初となるラガルド専務理事の中南米訪問について、 ブラジルの元駐米大使、ロベルト・アブデヌール氏は、数十年にわた りIMFから強いられた緊縮財政措置に根強い反感を抱く地域にとっ て、役割転換を意味するものだと指摘。同氏は電話で、「以前、現地 当局は最も下級のIMF幹部の訪問ですら気をもんでいたが、今では IMFのトップが支援を求めに出向いてくる。これは歴史的な転換だ」 と述べた。

中南米は十年ほど前まで度重なる危機に見舞われてきたが、現在 は世界の成長をけん引。IMFの見通しでは今年の成長率は4.5%と、 先進国の1.6%を上回る見込みだ。ラガルド専務理事はIMFにおけ る発言力拡大を狙うブラジルやメキシコの要求をなだめつつ、危機封 じ込めに向けてIMFの資金源を拡充するため、そうした国々が築い てきている富を活用したい考えだ。

米有力シンクタンク、ピーターソン国際経済研究所のシニアフェ ロー、ジョン・ウィリアムソン氏は「ラガルド専務理事はこうした 国々と良好な関係を持つ重要性を認識している」と指摘した。

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