ジャンク債、米国株上回るパフォーマンス-リセッション回避観測で

ジャンク(高リスク・高利回り) 債のパフォーマンスが米国株を上回る状態が続いており、5年目に入 ろうとしている。債券投資家が、企業利益の伸びは低迷しても、米国 経済は成長を続けると予想しているからだ。

バークレイズとブルームバーグのデータによると、投機的格付け 債券のパフォーマンスは2007年10月以来、S&P500種株価指数 を53ポイント上回っている。投機的格付け債券のリターンがプラス 34%となる一方で、S&P500種は19%下落。米自動車メーカーの フォード・モーターのジャンク級の債券を保有していた投資家は、同 社株の保有者の7倍の利益を手にした。米携帯電話会社スプリント・ ネクステルと米百貨店JCペニーの社債パフォーマンスもそれぞれの 株式を上回った。

ジャンク債と株式のパフォーマンスのかい離が拡大しているのは、 株式投資家が景気停滞で企業利益が損なわれるとの懸念を一段と強め ている一方で、債券投資家はデフォルト(債務不履行)の急増やリセ ッション(景気後退)の再来を予想していないことを示唆している。 弱気派は、中国やドイツなど各国で製造業が低迷、欧州債務危機は深 刻化し、米失業率が9%付近で高止まりする中、利益が落ち込むのは 時間の問題と指摘する。

UBSウエルス・マネジメント・アメリカスの米株式担当チーフ ストラテジスト、ジェレミー・ジリン氏(ニューヨーク在勤)は23 日の電話インタビューで、「利益はすでにかなり高いレベルにあり、 今後その伸びを維持するには、それなりの経済成長が続く必要がある」 と指摘する一方で、「債券市場はデフォルト率が大きく上昇するとは 考えていない」と述べた。

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