欧州株取引、手数料収入の減少で収益性悪化-事業縮小で大量解雇も

証券業務を手掛ける金融機関が、 欧州株取引部門の縮小ないし閉鎖を余儀なくされつつある。欧州の債 務危機で収益性が一段と低下しているためだ。

イタリア最大の銀行ウニクレディトは今月、西欧株式を取り扱う 部門を閉鎖した。過去数週間で野村ホールディングスなど少なくとも 他5社も、欧州で株式事業の人員を削減している。同事業の人員整理 をしていない英バークレイズは「極めて低い」リターンに甘んじてい ると、ドイツ銀行のアナリストは指摘する。

ブルームバーグの集計データによれば、今年に入ってからの欧州 株の売買代金の1日平均は、2007年のピーク時を約58%下回っている。 金融機関の手数料収入は競争激化で圧迫されており、その傾向は一段 と強まっている。

モルガン・スタンレーでロンドン在勤の営業・トレーディング担 当ディレクターを務めたイーライ・リーダーマン氏は、「これは構造的 な変化だ」と指摘。「実際の採算性が見えれば、企業はこれら事業の運 営コストが極めて大きく、リターンは低いことに気付くだろう。業界 の再編と大量解雇は続くとみている」と述べた。

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