大阪ダブル選:「民意の反映」と藤村氏、既成政党の戦略に影響も

27日に投開票が行われた大阪府 知事、大阪市長の大阪ダブル選挙で、広域行政体「大阪都」構想を掲 げる地域政党「大阪維新の会」(橋下徹代表)が民主、自民など既成 政党が推した候補を破ったことで、次の衆院選に向けた各政党の戦略 に影響を与えそうだ。自らも衆院大阪7区選出の藤村修官房長官は 「選挙民の民意の反映」として、都構想に関する地元での議論を注視 していく考えを表明した。

藤村氏は28日午前の記者会見で、大阪ダブル選の今後の国政に 与える影響について「私の方からコメントすることは控えたい」とし ながらも、選挙結果自体については「選挙民の民意ということが反映 されているということとしてはしっかりと受け止めたい」と直視する 考えを示した。

また、藤村氏は「大阪都構想」についても「民意としては是とす ると捉えられる」と指摘。その上で、「大阪で、府下の各市町村など でも、あるいは議会や住民も含めて、この構想についてさまざま議論 が今から行われていく。政府としてはこうした動きを引き続き注視し つつ、さまざまな意見、要望などはよくお伺いしたい」と語った。

自民党の石原伸晃幹事長は27日夜、橋下氏との協力検討を表明 したと共同通信が報じた。28日付の公明新聞(電子版)によると、 自主投票で臨んだ公明党の山口那津男代表は27日夜、党本部で記者 団に対し、「今回示された市民、府民の民意を尊重したい」との見解 を示した。

国政進出

昨年4月に設立された維新の会は既に府議会で単独過半数を確 保、市議会でも議会内の最大勢力となっている。府知事、市長のダブ ル当選により、府と市の執行部と議会のほぼ全権を握ることになった。

橋下氏は維新の会のマニフェストで、大阪市と周辺自治体の広域 行政を一元化し、上海やソウルなどとも対抗できる都市としての発展 を目指す「大阪都」の実現や、府政で用いた手法で大阪市役所の行政 改革を断行し、大阪全体の財政再建を進めるなどと主張。

同氏は市長当選後の27日夜には、大阪都構想に対して国会議員 から納得できる対応が得られない場合は、「維新の会で国政に足をか ける。国会議員を擁立する」との考えを表明した。ただ、自らの出馬 そのものは否定している。

任期満了に伴う大阪市議選では府知事を辞職して立候補した橋 下徹氏(42)が75万813票を獲得し、自民や民主などの支持を受け た現職の平松邦夫氏(63)を破って初当選。橋下氏の辞職に伴い同日 行われた大阪府知事選でも、維新の会から出馬した元大阪府議の松井 一郎氏が200万6195票を獲得して、前池田市長の倉田薫氏(市町村 連合と府民の会)ら6人を破って初当選した。大阪市選挙管理委員会、 大阪府選管がウェブサイトでそれぞれ選挙結果を公表した。

Editors: Hitoshi Sugimoto, Takeshi Awaji

参考画面:記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 広川高史 Takashi Hirokawa +81-3-3201-8641 thirokawa@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net 香港  Peter Hirschberg +852-2977-6934 phirschberg@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE