米FRB、QE3を1-3月に開始も-住宅証券5450億ドル購入か

米プライマリーディーラー(政 府証券公認ディーラー)の大半は、連邦準備制度理事会(FRB) が新たな金融刺激策を開始する用意があるとみている。米国債以外 に住宅ローン関連証券を購入し、さらに多くの流動性を経済に注入 する見通しだ。

ブルームバーグ・ニュースが先週実施した調査によれば、米国 債のプライマリーディーラー21社中16社が、FRBが2012年1- 3月(第1四半期)にも新たなプログラムを開始すると予想。住宅 ローン関連証券の購入額の予測を示した10社の中央値は、約5450 億ドル(約42兆3000億円)となっている。

FRBは08年から今年6月までの間に米国債と住宅ローン関連 証券を合計2兆3000億ドル相当購入した。

プライマリーディーラーのバンク・オブ・アメリカ(BOA)の 金利ストラテジスト、シャイアム・ラジャン氏(ニューヨーク在勤) は22日の電話取材で、「住宅価格の底打ちが必要だ」と述べた。同 社は、FRBによる購入額が米国債を含めて8000億ドル規模になる と予想している。

同じくプライマリーディーラーのドイツ銀行の金利戦略責任者、 ドミニク・コンスタム氏(ニューヨーク在勤)は22日の電話取材で、 FRBは「米国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)がまず まずのようでも、欧州情勢の緊迫化に伴う悪影響を注視し続ける必要 がある」との立場を取りつつあると指摘。「こうした流れからFRB は一段の行動に前向きだ」との見方を示した。

インフレ見通し

FRBが金融政策決定の上で参考にしている5年債と同年限のイ ンフレ連動債(TIPS)との利回り格差(ブレークイーブンレート) は、先週末時点で2.25%。同レートは16年以降5年間の消費者物価 指数(CPI)の上昇ペース予想を示す。信用危機が始まった07年 8月以降の平均2.83%を下回っている。8月1日には年初来最高と なる3.23%を付けていた。

スリニ・ラマスワミ氏らJPモルガンの債券ストラテジストは 25日のリポートで、「インフレ期待が十分に低下すれば、特に住宅ロ ーン担保証券(MBS)購入という形で量的緩和第3弾(QE3)が 展開される可能性は高い」と指摘した。

JPモルガンは、FRBがQE3を開始するとの予想は示してい ない。QE3開始を現時点で予想していないプライマリーディーラー は5社で、残りはUBSとバークレイズ、シティグループ、ドイツ銀 行。

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