【ECB要人発言録】共同債は危機解決策にならない-シュタルク理事

11月21日から27日までの 欧州中央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発 言者の氏名をクリックしてください)。

<11月26日> シュタルク理事(ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ) とのインタビューで):ECBが途方もない政治的な圧力にさらされ ており、各国首脳が金融危機の解消でECBがどう貢献できるか議論 していることはその独立性を危うくしている。

オルファニデス・キプロス中銀総裁(キプロス紙フィレレフテロスと のインタビューで):金融セクターが危険にさらされていることから、 キプロスは信頼できる財政再建策をもはや先延ばしできない。

<11月25日> ゴンサレスパラモ理事(ロンドンでの講演で):長期的には、財政・ 経済政策の監視を根本的に強化することが必要だ。財政規律を維持す るためには、GDP比3%ないし自国の中期目標を超える計画は全て、 全ユーロ圏諸国政府によって承認される必要がある。

バイトマン独連銀総裁(独紙ベルリナー・ツァイトゥングとのインタ ビューで):ユーロ圏の経済成長は引き続き鈍化するだろうが、ソブ リン債危機が一段と拡大しない限り長期のリセッション(景気後退) は予想していない。

バイトマン独連銀総裁(独紙ベルリナー・ツァイトゥングとのインタ ビューで):フランスもオーストリアも揺らいでおらず、金利は過去 と比較して異常な高水準とはなっていない。ドイツ国債には引き続き 需要があり、全ての国債が低い利回りで落札されなかったからといっ て、そのような入札結果を深読みすべきではない。

クーン・ベルギー中銀総裁(タイト紙の報道):近い将来に懸念が和 らぐ可能性はほとんどない。現在の傾向が続くならば、恐らく追加の 金利引き下げに至るだろう。

ゴンサレスパラモ理事(ロンドンのイベントで):(ECBは金融機 関に対するより長期の融資提供や担保規制の緩和をすべきかとの質問 に対し)仮に必要性が高まればそのような対応をするであろう。現時 点でそういった判断には至っていない。

<11月24日> ゴンサレスパラモ理事(オックスフォードでの講演後の質疑応答 で):ユーロ共同債は将来存在するだろう。それは疑いがない。共同 債は現時点では、ユーロ圏の統合の度合いとふさわしくないだろう。

クラニェツ・スロベニア中銀総裁(同国誌ムラディナのインタビュー で):全世界が成長鈍化に直面しており、景気減速は以前予想されて いたよりもかなり長引く恐れがある。

<11月23日> コンスタンシオ副総裁(ロンドンで講演):ユーロ共同債が非現実的 な構想とみなされているのは明らかだが、世界経済の準備資産として 有益となる可能性がある。

<11月22日> バイトマン独連銀総裁(ベルリンで講演):ECBは国家の債務をフ ァイナンスする権限を負託されていない。ユーロ圏の高債務国に対す る 最後の貸し手の役割を受け入れれば、ECBは権限を逸脱すると 同時に独立性に疑問を生じさせることになる。

<11月21日> シュタルク理事(ダブリンで記者団に対し):ユーロ共同債をたとえ 『安定債』と呼んだとしても、欧州のソブリン債危機の解決にはなら ない。一部諸国が直面する構造問題の対応策とはならないためだ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで記者団に対し):不 透明感が高く、中国もこれを認識している。だが、私が基本的に感じ ているのは、欧州は問題を自らの手で解決できるし、解決するべきだ ということだ。中国からの投資は歓迎だが、それは長期的なトレンド だ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで講演):金融の安定 を維持し、財政状況を回復するため、差し迫った問題を欧州レベルで 解決する方法を見つけることが必要になる。

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