11月25日の米国マーケットサマリー:S&P500種、7営業日続落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3233 1.3347 ドル/円 77.74 77.12 ユーロ/円 102.88 102.92

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,231.78 -25.77 -.2% S&P500種 1,158.67 -3.12 -.3% ナスダック総合指数 2,441.51 -18.57 -.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .27% +.01 米国債10年物 1.96% +.08 米国債30年物 2.92% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,688.50 -10.30 -.61% 原油先物 (ドル/バレル) 96.77 +.60 +.62%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで7週間ぶり安 値に下落。この日のイタリア債入札で借り入れコストが1997年以 来の水準に急上昇し、欧州債務危機が拡大しているとの不安感が増 幅した。

ブラジル・レアルは主要16通貨全てに対して上昇。同国中銀は 大幅な金利引き下げに踏み切らないとの観測が背景にある。ハンガリ ー・フォリントはドルに対して17カ月ぶり安値を付けた。ムーディ ーズ・インベスターズ・サービスが前日、同国の格付けを投資に適さ ないジャンク級に引き下げたことが嫌気された。スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は25日、ベルギー債の格下げを発表した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリ スト、オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は「この危機はもはや ユーロ周辺国特有のものではなくなった。しかも政府当局が現実的な 解決策を持ち合わせていないことが絶えず思い知らされる」と指摘。 「現在起こっている問題、さらにユーロ安によって引き続き起こり得 ることに対して目下のところ解決策はない」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時7分現在、ユーロはドルに対し前日比

0.9%安の1ユーロ=1.3226ドル。一時1.3212ドルと、10月4 日以来の安値を付けた。今週に入りユーロは対ドルで2.1%値を下げ た。この日のユーロは円に対して前日比ほぼ変わらずの1ユーロ= 102円80銭。今週初めからの下げは1.2%に達した。円は対ドルで

0.8%安の1ドル=77円72銭となっている。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。米格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)によるベルギー格下げや、ギリシャが同国債の民間投資 家に対し、より大きな損失負担の受け入れを求めているとの一部報道 が嫌気された。S&P500種株価指数は7営業日続落となった。

ニューヨーク時間午後1時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.3%安の1158.71。感謝祭の翌日となるこの日の 株式市場は、午後1時までの短縮取引だった。

サウスウェスト・セキュリティーズ(米フロリダ州フォートロー ダーデール)のマネジングディレクター、マーク・グラント氏は電子 メールで「ギリシャの要求で、完全に流れが変わった」と指摘。「ど う考えても、これはもはや自発的とはいえない状況だ。欧州の深刻な リセッション(景気後退)懸念が強まっており、米株式相場は再び下 値を試しにいく可能性がある」と分析した。

相場は午前中は上昇していたが、ギリシャが債務交換の一環とし て新たに発行する債券について、純現在価値を25%とすることを求 めており、「金融機関が考えている40%台後半」よりも低いとロイ ター通信が報じたことを手掛かりに下げに転じた。また格付け会社S &Pは、ベルギーの信用格付けを1段階引き下げて「AA」とした。 格付けアウトルック(見通し)は格付けが下方に向かう可能性を示す 「ネガティブ」で変わらず。

◎米国債市場

米国債相場は反落。欧州ソブリン債市場での荒い値動きを背景に 逃避需要から最近は買われていたが、米国債利回りが低くなり過ぎた との見方から売りが出た。

欧州連合(EU)当局者を引用した報道が流れると、安全な逃避 資産としての需要が弱まり、下げ幅を拡大した。同報道によると、欧 州の恒久的な救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)に民間 部門を関与させるのをやめる提案をユーロ圏が検討している。欧州ソ ブリン債危機の封じ込めが難航する中、スペインとイタリアの借り入 れコストが上昇。米10年債利回りは4日連続で2%を下回っている。

FTNファイナンシャル(テネシー州メンフィス)の機関債調査 責任者、ジム・ボーゲル氏は「利回りが最低水準にある米国債にどれ ほどの実需があるのか、見極めるのは容易ではない」と指摘。「債券 の割安感を計る時期に入った。大きな動きがあったときはいつも、い ったん手を休めて状況の変化を判断する必要がある」と語った。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後0時5分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の1.97%。同年債価格(表面利率 2%、2021年11月償還期限)は23/32下げて100 10/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は2営業日連続安。ドルの堅調で代替投 資としての金買いが鈍った。

外国為替市場ではドルが主要通貨のバスケットに対して一時

0.7%上昇。債務危機の収束が難航する欧州で、景気が一段と悪化す るとの懸念が広がっている。イタリアの借り入れコストは1997年以 来の高さに上昇。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S& P)はベルギーの信用格付けを引き下げた。またドイツのショイブレ 財務相は恒久的救済メカニズムにおける民間セクターの関与が調整さ れる可能性を示唆した。

商品ブローカー、インフィニティ・トレーディング(オレゴン州) のフェイン・シェーファー社長は「欧州に関する明るいニュースがま ったくないため、投資家はリスク敬遠モードに入った」と指摘。「現金 への資金移動が活発だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前営業日比0.6%安の1オンス=1688.50ドルで終了し た。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。欧州首脳らが債務危機の収束 を目指す取り組みを強化するとの見方が広がったほか、中東の地政学 的緊張で供給障害への心配が強まった。

週間ベースでは2週連続安。イタリアのモンティ首相はこの日の 閣議で、ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領によるイ タリア支援の意思を確認したと述べた。サウジアラビアでは今週、シ ーア派イスラム教徒と治安部隊との衝突で4人が死亡する事態となっ た。

オイル・アウトルックス・アンド・オピニオンズのカール・ラリ ー社長は「市場の焦点は圧倒的に欧州に絞られている」と指摘。「欧 州がとる行動はその内容にかかわらず、影響を及ぼす。地政学的な懸 念も材料になった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前日 比60セント(0.62%)高の1バレル=96.77ドルで終了。週間で は0.7%の値下がり。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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