米国株(25日):S&P500種7日続落-欧州危機の悪化を懸念

米株式相場は下落。米格付け 会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるベルギー格下 げや、ギリシャが同国債の民間投資家に対し、より大きな損失負担の 受け入れを求めているとの一部報道が嫌気された。S&P500種株 価指数は7営業日続落となった。

S&P500種の金融株指数は0.4%高。一時は2%高まで上昇 した。ダウ工業株30種平均では石油大手シェブロンやパソコン大手 ヒューレット・パッカード(HP)が大きく下落。百貨店チェーンの シアーズや小売りのウォルマート・ストアーズも安い。感謝祭翌日の この日はブラックフライデーと呼ばれ、1年で最大のショッピングデ ー。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1158.67。これで7 営業日続落と、8月以降で最長の連続安となった。ダウ工業株30種 平均は25.77ドル(0.2%)値下がりし、11231.78ドル。この日 の株式市場は、午後1時までの短縮取引だった。米証券取引所全体の 出来高は約30億株と、昨年の感謝祭翌日である11月26日以来の 薄商い。

サウスウェスト・セキュリティーズ(米フロリダ州フォートロー ダーデール)のマネジングディレクター、マーク・グラント氏は電子 メールで「ギリシャの要求で、完全に流れが変わった」と指摘。「ど う考えても、これはもはや自発的とはいえない状況だ。欧州の深刻な リセッション(景気後退)懸念が強まっており、米株式相場は再び下 値を試しにいく可能性がある」と分析した。

S&P500種は前週末比では4.7%安となり、これで週間では 2週連続での下落となった。欧州のソブリン債を保証するコストは過 去最高に上昇した。S&P500種は今月に入り7.6%安となってお り、このままいけば11月としては2000年以降で最大の下げとなる。

一時の上昇から反転

相場は午前中は上昇していたが、ギリシャが債務交換の一環とし て新たに発行する債券について、純現在価値を25%とすることを求 めており、「金融機関が考えている40%台後半」よりも低いとロイ ター通信が報じたことを手掛かりに下げに転じた。また格付け会社S &Pは、ベルギーの信用格付けを1段階引き下げて「AA」とした。 格付けアウトルック(見通し)は格付けが下方に向かう可能性を示す 「ネガティブ」で変わらず。

S&P500種では構成する24業種中で銀行株が1%高と最も上 げた。ウェルズ・ファーゴは1.3%上昇の23.51ドル。BB&Tは

0.6%高の21.17ドル。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロ ン氏は「金融株が比較的良いパフォーマンスなのは明るいことだ」と した上で、「ただ、金融セクターにモメンタム(勢い)があると言う にはこうしたパフォーマンスが数日必要だ」と続けた。

ジェフリーズが高い

投資銀行のジェフリーズ・グループは1.3%高の10.65ドル。 ジェフリーズは過去2カ月に、スイスの銀行UBSから香港で勤務す るバンカー、少なくとも7人を獲得した。事情に詳しい関係者3人が 明らかにした。アジア部門社長としてUBSのレン・ワン氏を起用し てから、同行からの人材引き抜きに弾みが付いたもようだ。

シェブロンは1.6%安の92.29ドル。HPは1.5%下げて

25.39ドル。

S&P500種の小売り株指数は0.8%安と、24業種中で2番目 の値下がり率。シアーズ・ホールディングスは1.3%安の58.40ド ル。ウォルマートは0.4%高の56.89ドル。インターネット小売り 最大手のアマゾン・ドット・コムは3.5%安の182.40ドル。

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