スペインのサンタンデール銀、中高年行員の半分が心臓にリスク-研究

スペイン最大の銀行、サンタン デール銀行で検査を受けた中高年の行員のほぼ半数で心臓発作や卒中に つながり得る動脈疾患の初期症状が見られた。同行で行われた心臓血管 の研究から分かった。

マドリードのナショナル・センター・フォー・カーディオバスキュ ラー・リサーチ(CNIC)のディレクター、バレンティン・ファスタ ー氏は、「皆、誰が心臓発作を起こしたかをうわさし合っているが、誰 が起こしそうかは話題にならない」と指摘。研究の早期の結果では行員 の「ほぼ半数に初期症状が見られた」と語った。

サンタンデールのエミリオ・ボティン会長が同氏に、40-54歳の 行員の中から検査プログラムに参加するボランティア少なくとも3000 人を募ることを許可したという。CNICによると、プログラムは心臓 血管リスクと症状が顕在化する前の病気の進行の関係を調べることが目 的。CNICによれば、心臓血管疾患は欧州連合(EU)域内だけでも 年190万人の死亡原因となっており、喫煙と高コレステロール、座っ ている時間の長い生活習慣、肥満などがこのリスクを高める。

ファスター氏によると、期間3年のプログラムには今までのところ 約1300人が参加し、詳細な検査結果が出た最初の250人のうち半数に 初期症状が見られた。

心臓血管疾患の最も一般的なものはアテローム性動脈硬化で、動脈 壁に脂質が付着することにより血流を妨げ心筋梗塞や脳梗塞の原因にな る。CNICはウェブサイトで、「この疾患は気付かないうちに進行し、 比較的若年期に始まって症状のないまま何十年も潜伏し得る」と説明し ている。

ただ、銀行員が他の職業に比べて心臓血管疾患のリスクが高いこと を示唆するデータはないとファスター氏は述べた。今月はサンタンデー ル英部門の元トップで英銀ロイズ・バンキング・グループ最高経営責任 者(CEO)のアントニオ・ホルタオソリオ氏が病気休暇を取ることが 分かり、銀行員のストレスに注目が集まった。ファスター氏は「この社 会の中でストレスのないところなどない」と述べ、研究の対象がサンタ ンデールの行員であることは結果に影響しないとの考えを示した。

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