【個別銘柄】オリンパス、エルピダ、第一三共、海運、任天堂、森精

きょうの日本株市場で、価格変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

オリンパス(7733):前日比8.6%高の1107円。損失隠しの責任 者だった菊川剛前会長兼社長ら3人が役員を辞任した、と24日に発表。 また高山修一社長は同日、「現経営陣はオリンパス再生の途が見えたら、 いつでも職を辞す覚悟で任に当たっている」との声明を出した。一方、 来日中のマイケル・ウッドフォード元社長は同日、自身のトップへの 復帰について、株主次第としつつも「準備はある」と、英誌主催のイ ベントで発言。経営刷新による企業再生への期待感が広がった。

エルピーダメモリ(6665):7.9%高の383円。SMBC日興証券 は24日、投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」に 引き上げた。HDD関連企業の迅速な対応で、タイの大洪水に伴う主 要パソコン企業の生産落ち込みはほとんど無い可能性が高い、と推察。 PC生産に対する懸念が和らぎ、DRAMスポット価格は反発に転じ る公算が大きいとの見方を示した。2012年1-3月期以降は業績が大 幅に改善、収益面でおおむね従来予想に回帰すると予想している。

第一三共(4568):2.7%高の1356円。インドの子会社ランバクシ ーが、3億5000万ドルから4億ドルの和解費用を米食品医薬品局(F DA)に支払うことで、米国で高脂血症薬「リピトール」の後発医薬 品の販売許可が取得できる見通し、とインド紙エコノミック・タイム ズが報道。今後の収益貢献を見込む買いが午後の取引で優勢となった。

海運株:日本郵船(9101)が3.3%高の159円、商船三井(9104) が2.7%高の226円、川崎汽船(9107)が3.4%高の123円。ドイツ証 券は24日、海運3社はコンテナ船事業存続のために統合し、オールジ ャパン構想を進めるべきとの見解を示した。船型大型化が進む中、統 合でシェアが7%程度になれば、超大型のTEU型でも十分な消席率 が確保できると試算。商船三井の武藤光一社長も統合案を選択肢とし て掲げているとし、今後の再編を期待する買いが入った。

マツダ(7261):2.3%高の133円。走行時に約10%燃費改善効果 が見込める減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イ ーループ)」を開発した、と25日に発表。世界で初めて、大量の電気 を素早く充放電できるキャパシターを蓄電器に採用したシステムで、 12年から市販車に搭載する。今後の市場評価を見込む買いが入った。

半導体製造装置株:東京エレクトロン(8035)が1.7%高の3925 円、アドバンテスト(6857)が3%高の800円など。半導体・液晶製 造装置大手8社の10-12月期の受注額が、最大で2900 億円と前四半 期比で3割前後増える見通し、と25日付の日本経済新聞朝刊が報道。 足元でより繊細な半導体を作るための設備投資が盛り上がりつつあり、 底入れ感が出ているという。

ニコン(7731):2.7%高の1739円。タイの洪水被害で操業停止し たデジタル一眼レフカメラの代替生産を1カ月近く前倒しし、今月末 から始めると25日付の日経新聞朝刊が報道。タイの協力工場で生産設 備を確保、代替部品の調達にめどを付け、価格の手ごろな売れ筋製品 を重点的に生産するという。生産停滞への懸念が後退した。

任天堂(7974):3.2%高の1万1200円。携帯型ゲーム機「ニンテ ンドー3DS」の販売が、ゲームソフト「スーパーマリオ」シリーズ の好調な売れ行きで上向いてきたと25日付の日経新聞朝刊が報道。11 月は第3週までで34万台と、10月単月の24万台を上回ったという。 ゲーム業界の環境好転を見込む買いが先行した。

森精機製作所(6141):2.6%安の678円。野村証券は24日、目標 株価を900円から730円に見直した。景気敏感銘柄であり、工作機械 受注の再回復が見えるまでは注目しにくいと指摘。また、欧州売上比 率が13年3月期予想で22%と高く、減速リスクに留意したいという。

MARUWA(5344):5.4%高の3330円。大和証券キャピタル・ マーケッツは24日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1 (買い)」に、目標株価を3900円から4900円に引き上げた。NFC(短 距離無線通信規格)に対応したスマートフォン向けのEMC対応部品 が想定以上に好調、と指摘。業績予想の引き上げで割安感が一段と高 まったとの見方を示した。

トヨタ自動車(7203):1.6%高の2413円。ドル・円相場が1ドル =77円台前半で落ち着いた動きを見せ、過度な業績警戒感が和らいだ ほか、英バーナストン工場でのCセグメントの次世代乗用車生産に1 億ポンド(約120億円)を投資することが分かった。来年から500人 を増員、2年間で最大1500人を採用するといい、前向きな経営姿勢を 好感する買いが先行した。

日本電気硝子(5214):2.7%安の755円。BNPパリバ証券は25 日、投資判断を「買い」から「ホールド」に、目標株価を870 円から 640円に引き下げた。

日揮(1963):1.2%安の1838円。ドイツ証券は24日、目標株価 を従来の2600円から2300円に引き下げた。円高、大型案件受注の遅 れなどを考慮し、12年3月期の連結営業利益予想を従来の640億円か ら615億円に見直し。ただ、粗利益率が高水準を維持しているほか、 LNGプラントの中期成長性に対し、短期の懸念は織り込みつつある と判断しており、投資判断「買い」は継続した。

日立化成工業(4217):3.1%高の1392円。タッチパネル「ファイ ンセット」の12年3月期の売上高が従来計画の60億円に対し、前期 比4倍となる120億円前後になりそうと25日付の日経新聞朝刊が報道。 スマートフォンやタブレット端末への採用で、好調だという。

クラレ(3405):1%安の1048円。三菱UFJモルガン・スタン レー証券では24日、目標株価を従来の1250円から1200円に引き下げ た。エバールやイソプレンは堅調に推移するものの、液晶偏光板向け ポバールフィルムの数量前提を引き下げ、12年3月期の連結経常利益 予想を従来の600億円から575億円に見直した。会社側計画は585億 円。投資判断は「ニュートラル」を継続。

ニッセンホールディングス(8248):5%安の440円。11月度の 単体売上高が前年同月比で7.1%減少した、と24日に発表。前年水準 を下回ったのは8月以来、3カ月ぶり。足元の業績低調を懸念する売 りが先行した。

ゲンキー(2772):11%高の1590円。11月度の既存店売上高は前 年同月比6.2%増だった、と24日に発表。今期(12年6月期)に入っ てからの5カ月すべてで前年水準を上回っている。

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