海外勢が3週連続売り、信託銀買いは9月来高水準-11月3週日本株

11月第3週(14-18日)の日本 株市場では、欧州情勢の不透明感から海外投資家が3週連続で売り越 す一方、東証1部の時価総額が2009年3月以来の250兆円割れとなる 中、年金資金や企業の自社株買い動向などを反映しているとみられる 信託銀行の買越額は9月2週以来、約2カ月ぶりの高水準に膨らんだ。

東京証券取引所が25日に発表した第3週の投資部門別売買動向 (東証・大証・名証の1・2部合計)によると、海外投資家は476億 円の売り越しで、売越額は前の週の252億円からやや増えた。1週か ら3週までの売り越し総額は1440億円。

第3週の日経平均株価は前の週末に比べ1.6%安の8374円91銭 で終え、3週連続の下落。ユーロ圏の経済大国であるイタリアとスペ インに債務不安が急速に拡大、両国の10年国債利回りがユーロ導入後 の最高を更新するなど、欧州債務・金融システム不安の深刻化に警戒 感が強まった。東証1部時価総額は、約2年8カ月ぶりに250兆円を 割り込んだ。

このほかの部門別動向は、売り主体で生保・損保が108億円、投 資信託が65億円のそれぞれ売り越し。一方、買い主体では信託銀行が 4週連続の買い越しとなり、買越額は1364億円と9月2週の1829億 円以来の高水準に達した。個人は3週連続の買い越しだったが、買越 額は420億円と前の週から21億円縮小。買い金額の現金、信用取引の 内訳は39.1%、60.9%で、信用取引は10月4週の63%、11月1週の

61.5%と比べると縮小しており、リスクを取った売買に対し慎重にな ってきた状況がうかがえる。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部長の藤戸則弘氏 は、「日本銀行、年金など下げピッチを和らげる買いは入るが、上値を 買う主体の外国人に投資意欲がない。日本株は需給面から、脆弱(ぜ いじゃく)さが暴露されている」と指摘していた。

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