大阪市長選:橋下氏「変化」掲げ平松氏と27日決戦-事前調査はリード

27日に投開票の大阪市長選で、広 域行政体「大阪都」構想実現に向け、府知事を辞職し選挙に打って出 た橋下徹氏(42)と、現職の平松邦夫氏(63)が最後の舌戦を繰り広 げている。事前調査で橋下氏が一歩リードとの報道は出ているが、情 勢はなお流動的だ。

立候補を届け出ているのは無所属現職の平松氏と、大阪維新の会 新人で前大阪府知事の橋下氏の2人。同日に橋下氏の辞職に伴う大阪 府知事選も行われ、前池田市長の倉田薫氏(市町村連合と府民の会) と元大阪府議の松井一郎氏(大阪維新の会)ら7人が立候補を届け出 ている。

21日付の朝日新聞は19、20の両日の電話調査の結果などから、 橋下氏が一歩リードし、平松氏が懸命に追う展開と報じた。同日付の 読売新聞も橋下氏が先行していると伝えた。18、19日に調査を実施し た共同通信は20日、両氏が大接戦を繰り広げていると報じていた。

橋下氏は自ら代表を務める地域政党、大阪維新の会のマニフェス トで、大阪市と周辺自治体の広域行政を一元化し、上海やソウルなど とも対抗できる都市としての発展を目指す「大阪都」の実現や、府政 で用いた手法で大阪市役所の行政改革を断行し、大阪全体の財政再建 を進めるとしている。

これに対して平松氏はウェブサイトで、1期目の4年間で街頭犯 罪の発生件数を3割以上減らしたことや、市債残高を4000億円以上削 減した実績などを強調。マニフェストでは都市間連携や子育て・教育、 観光・文化・スポーツなど7つの分野で「満足度日本一」を目指すと している。

維新の会は4月の府議選と市議選に大量の候補者を擁立、府議会 で定数109議席中57議席を獲得し、単独過半数を確保したほか、市議 会でも同86議席中33議席を取って議会内の最大勢力に躍り出た。市 長選と知事選を取れば、府と市の執行部と議会のほぼ全権を握ること になる。

「変わらないと」、「独裁的だ」

橋下氏を支持するという大阪市在住の税理士、川人基司さん(39) はその理由として「このままでは大阪や日本に先はない。変わらない とだめだ。橋下さんは若くてしがらみがないので思い切ったことがで きると思う」と話した。中田みずえさんは(71)は「橋下さんは力のあ る方なのだろうが独裁的なところがある」と指摘。大阪に住んで50 年以上になるが、平松氏の就任以降、大阪が住みやすい場所になって きていると実感しているといい、今回は平松氏に投票したいと話した。

政治評論家の浅川博忠氏は今回の選挙について「与野党の第一党 同士が反橋下だ。勝っても負けても、野田政権にはそんなに影響がな い」とコメントした。

--取材協力:坂巻幸子 Editors:Hideki Asai、Kenzo Taniai

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