ルーミスはNZ国債を有望視、26日総選挙後も過去最低利回り持続か

ニュージーランド(NZ)で26 日行われる総選挙で選出される次期首相は、過去最低の借り入れコス トで迎えられるだろう。先進国でリターンが2番目に良いNZ国債市 場は、欧州債務危機からの資金逃避先として注目されている。

ブルームバーグ/EFFAS指数によると、NZ国債利回りは今 年、平均174ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、11 月16日に過去最低の3.55%を付けた。過去80年で最悪の震災からの 復興費用などを賄うために政府の借り入れは28%増の709億NZドル (約4兆円)に膨らんだが、利回りは低下した。米格付け会社スタン ダード・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングスは、 政府・民間の借り入れ増加によって、世界的な金融ショックの打撃を 受けやすくなるとの懸念を示し、同国を格下げしている。

ただ、26日の総選挙でより多くの票を獲得するのが誰であろうと、 債券投資家は利益を期待できそうだ。メリルリンチで為替トレーダー を務めた経歴を持つキー現首相と、野党労働党のゴフ党首はいずれも 2015年までに財政収支の黒字転換を実現すると公約している。ブルー ムバーグ/EFFAS指数によれば、償還までの期間が1年以上のN Z国債の今年のリターンはプラス13.7%と、先進国では英国債の

15.1%に次いで2位と健闘している。

ルーミス・セイレスの債券ファンド責任者、ダン・ファス氏は「投 資家の観点からすれば、NZは政府と公正さ、全体的な健全性という 点で世界でも最も魅力の高い国の一つだ」と述べ、「最近の出来事に対 する格付け会社の反応は、われわれの見方を変えるものではない」と 付け加えた。

利回り格差

ブルームバーグの集計データによれば、NZの指標となる10年国 債利回りは今月17日に過去最低の3.82%を付けたが、それでも米国 債を約2ポイント上回る水準。

有権者らは、キー首相の方がゴフ労働党党首(58)よりもユーロ 圏の債務危機の影響を切り抜ける手腕にたけているとの判断を下すこ とになりそうだ。フェアファクス・メディアリサーチ・インターナシ ョナルが今月17-21日に実施した世論調査によると、与党国民党の支 持率は1.5ポイント上昇して54%。ドミニオン・ポストが23日報じ た。総選挙が世論調査を反映する結果となれば、キー首相(50)は少 数党に依存しない政権運営が可能になる。

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