欧州債保証料率は過去最高、独首相発言が響く-世界同時株安も進行

ドイツのメルケル首相が24日、 ユーロ共同債構想に関して否定的な見解をあらためて示したことを受 け、世界の株式相場は下落。イタリア国債も売られ、欧州国債のデフ ォルト(債務不履行)に備えた保証コストは過去最高を更新した。

世界株の指標であるMSCIオールカントリー世界指数は米東部 時間24日午後2時21分(日本時間25日午前4時21分)現在、前日 比0.3%安となっている。イタリア10年債利回りは7.1%を超えた。 西欧の国債15銘柄のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ス プレッドから成るマークイットiTraxx・SovX西欧指数は3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の381bp。ストッ クス欧州600指数は前日比0.2%安、米S&P500種指数先物は1.4% 下げた。この日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場。ユーロはドルに 対しほぼ変わらずの1ユーロ=1.3338ドル。

メルケル首相はフランスのストラスブールでサルコジ仏大統領、 モンティ伊首相と共同記者会見し、ユーロ共同債は「必要なく、適切 でもない」と述べた。ユーロ圏諸国の借り入れコスト上昇により債務 危機が成長を阻害するとの懸念が強まり、世界の株式市場では今月、 時価総額4兆ドル(約308兆円)余りが吹き飛んだ。

アセナゴン(ミュンヘン)のチーフエコノミスト、マーティン・ ヒューフナー氏は「市場は『ノー』との答えに反応している」と指摘。 「向こう数カ月間、株式相場は悪化し、何らかの手立てを講じなくて はならない水準に達するだろう。ユーロ共同債が実現すれば市場は高 揚感に浸るとみられる。まだ圧力は十分強まっていないようだ」と分 析した。

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