ドイツの銀行の必要資本は1.2兆円以上、EBA見解-関係者

欧州銀行監督機構(EBA) はドイツの銀行に対し、ソブリン債危機による損失を乗り切る十分な 基盤を確保するため、120億ユーロ(約1兆2300億円)以上の資 本強化を求める可能性がある。EBAの見積もりについて知る関係者 2人が明らかにした。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、この金額はドイツ 政府が23日に同国議員らに示したもので、来週にも決定される最終 的な評価で変更される可能性もある。ドイツやスペインの国ごとの監 督当局が、EBAが算定に用いた基準に異議を唱えているからだとい う。

欧州の銀行は保有ギリシャ債で50%の損失を受け入れる見通し で、各国首脳らは銀行の資本強化を求めている。EBAは狭義の中核 的自己資本であるコアTier1比率を9%以上にするためには、域 内の銀行に1060億ユーロ相当の資本強化が必要だとの試算を先月示 した。銀行は保有ソブリン債を時価評価した後で、この基準を2012 年半ばまでに満たすことが求められている。この当初見積もりではド イツの銀行の必要額は51億8000万ユーロと概算されていた。

また、もう1人の関係者は新たなストレステスト(健全性審査) 後のドイツの銀行の必要資本額が100億ユーロ余りとなる可能性が あると述べた。

バーデン・ビュルテンベルク州立銀行のアナリスト、オラフ・カ イゼル氏は「ドイツの銀行の必要資本についての数字が上振れするこ とは間違いない」として、「ソブリン債の市場価格はイタリアを中心 に大きく下落した」と述べた。

EBAの広報担当のフランカ・ロザ・コンギュ氏とドイツ連邦金 融監督庁(BaFin)のフィッシャー報道官はコメントを控えた。

コメルツ銀行とドイツ銀行、北ドイツ州立銀行(ノルトLB)、 バーデン・ビュルテンベルク州立銀行は先月、EBAから追加資本が 必要と告げられている。

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