メルケル独首相:ユーロ共同債に断じてノー、札割れの「警鐘」後も不変

ドイツのメルケル首相は24日、 ユーロ共同債発行と危機対応での欧州中央銀行(ECB)の役割拡大 をあらためて拒否した。

メルケル首相はフランスのストラスブールでフランスのサルコジ 大統領、イタリアのモンティ首相とともに記者会見し、ユーロ共同債 は「必要ではないし適切でもない」と言明した。共同債はユーロ圏内 の各国の金利を一律にならしてしまうとして、「金利のかい離を無視 することは、全く誤ったシグナルとなる。金利差はどこで一段の取り 組みが必要かを示す指標だからだ」と述べた。

メルケル首相は各国の債務圧縮と域内諸国間の経済調整の強化を 危機解決策の焦点とし、欧州連合(EU)条約の見直しを呼び掛けて いる。ただ、条約改正には何年間にもわたる交渉が必要になり、その 間にギリシャ発の危機がユーロ圏の中核国を飲み込んでしまうリスク もある。

23日のドイツ国債の入札で札割れが発生したことを受け、ドイツ ではアナリストや新聞、野党の政治家からメルケル首相に政策転換を 迫る声が相次いだ。独紙ハンデルスブラットは24日の社説で、「ド イツ国債が極度に安全な投資先としての魅力を失ったことが示された。 危機がユーロ圏中核の全てに及んだということだ」と論じ、札割れは メルケル政権への「警鐘だ」と指摘した。

しかしメルケル政権は結束を示し、副首相でもあるレスラー経済 技術相はこの日の議会で、「ユーロ共同債に対するわれわれの答えは ノーだ」と明言した。

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