欧州債:イタリアやベルギー債が下落-ドイツ首相が共同債構想を拒否

24日の欧州債相場ではイタリ ア国債が下落したほか、ベルギー国債の利回りは11年ぶり高水準に 達した。高債務国の借り入れコスト引き下げにつながる可能性のある ユーロ共同債構想を、ドイツのメルケル首相が排除したことが響いた。

ポルトガル10年債も下げた。格付け会社フィッチ・レーティン グスがポルトガルの債務増加と景気減速を理由に、同国の格付けをジ ャンク級(投機的格付け)に引き下げたことが手掛かり。

ドイツ国債は続落。メルケル首相はこの日、ユーロ共同債につい て「必要もなく適切でない」と述べたほか、債務危機への対応として 欧州中央銀行(ECB)の役割拡大を否定した。日本の財務省のデー タによると、国内投資家がドイツ国債を売却し、英国債を購入してい ることが示された。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の債券 ストラテジスト、アキレアス・ゲオルゴロプロス氏は「短期的には ECBの役割拡大、長期的には共同債への危機解決策としての期待が 市場にはあったが、これら2つの構想がこの日にいずれも拒否された」 とし、「こうしたことから周辺国の国債利回りが上昇した。薄商いで 値動きが増幅した」と続けた。

ロンドン時間午後4時39分現在、伊10年債利回りは前日比16 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.12%。ベル ギー国債は4日続落。10年債利回りは26bp上げ5.74%と、 2000年9月以来の高水準となった。

独10年債(表面利率2%、2022年1月償還)の利回りは4b p上げ2.19%、価格は0.340下げ98.33となった。独2年債利 回りは4bp上昇し0.48%。

ラホイ次期首相

スペイン10年債は4日ぶりに上昇し、利回りは2bp低下の

6.63%。ラホイ次期首相が利回り引き下げを目的にECBに国債購 入拡大を要求すると、同国紙ムンドが報じたことがきっかけ。

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