英RBS、アジアのプライベートバンキング資産倍増目指す-5年以内

英銀ロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド・グループ(RBS)はアジアでのプライベートバ ンキング部門の資産を現在の150億ドル(約1兆1600億円)から5 年以内に2倍に拡大する計画だ。グローバル・ウェルスマネジメン ト投資部門共同責任者のニック・クリングル氏が明らかにした。

クリングル氏は23日、ムンバイでのインタビューで、「全ての 海外市場で当行の存在感を高めたい」と述べ、「収益性を見ると、利 益の60%を英国、40%を国外に依存している。これを逆転させるこ とが、われわれの5カ年戦略に盛り込まれている」と説明した。

英政府が保有する銀行で最大のRBSは、米国の景気減速や欧 州債務危機の中でアジアの富裕層が増加している好機を生かすため、 ファイナンシャル・アドバイザー(FA)の採用でライバルのモル ガン・スタンレーやUBS、シティグループと競合している。キャ ップジェミニとバンク・オブ・アメリカ(BOA)のデータによれ ば、アジア太平洋地域の資産家数は昨年、欧州の資産家数を初めて 上回った。両社が6月に公表したリポートによると、アジアの富裕 層330万人の総資産は10兆8000億ドルに対し、欧州の富裕層は310 万人で総資産は10兆2000億ドルだった。

クリングル氏(香港在勤)は「アジアのウェルスマネジメント 事業は若干利益が出ている」と述べ、「今年期待していたほどの収益 が出るかと問われれば、そうとは言えないが、他社も同様の経験を していると思う。顧客は明らかに投資に関してかなり熱意が薄れて いる」と指摘した。

ボストン・コンサルティング・グループの5月31日のリポート によると、日本を除くアジアの資産の伸び率は今後5年間、世界の 伸び率(約6%)の2倍近くになる見通し。

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