FRB:ストレステスト通じ米銀の信認強化狙う-「透明性」が鍵

米連邦準備制度理事会(FRB) は、欧州ソブリン債危機が金融市場を動揺させ、景気拡大リスクとな っていることから、ストレステスト(健全性審査)実施により、米国 の銀行システムに対する信頼感を高めることを狙っている。

FRBは22日、深刻なリセッション(景気後退)を想定し、損失 に耐え得る十分な資本を備えているかどうかを見極めるため、米大手 金融機関31社の融資債権ポートフォリオを検査すると発表した。大規 模なトレーディング業務を手掛ける銀行については欧州市場がもたら す衝撃への対応についても検査する。

FRBは最も深刻なシナリオで、米失業率が13%まで上昇、2011 年7-9月(第3四半期)から12年10-12月(第4四半期)にかけ て国内総生産(GDP)が8%縮小、株式相場が52%下落すると想定 している。

FRBで監督・規制を担当したこともある米会計事務所デロイ ト ・トウシュ・トーマツのディレクター、サベス・シディク氏は、「世 界の安定性と銀行システム全体の信認の支えとなるためには透明性が 非常に重要だ」と述べた。

FRBは失業率悪化などの想定は景気見通しを示すものではない と説明。ストレステストで銀行が一段の景気降下と金融市場の衝撃に 対応できるかどうかを示し、銀行の資本基盤の透明性向上を狙う。F RBは09年5月にストレステストを通じ銀行をめぐる不確実さの払 拭(ふっしょく)に寄与した。

To contact the editor responsible for this story: Christopher Wellisz at cwellisz@bloomberg.net

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