イエメンのサレハ大統領、辞任へ-GCC仲介の権限移行案に署名

イエメンのサレハ大統領は23日、 湾岸協力会議(GCC)が仲介した権限移行案に署名した。数カ月間 に及ぶ反政府派との衝突終結に道筋をつけた。

同大統領と反体制派の代表はサウジアラビアの首都リヤドを訪 れ、サウジのアブドラ国王と会談。海外にもテレビ放送されたこの会 談の場で署名が行われた。

国連事務総長のイエメン担当特別顧問ジャマル・ベノマル氏はイ エメンの首都サヌアで記者団に対し、サレハ大統領はハディ副大統領 に権限を委譲し、大統領選挙が90日以内に実施されると述べた。サ レハ大統領は「名誉大統領職」にとどまるという。同大統領は署名後、 「平和的な権限移行がスムーズに民主的な手法で行われることを望 む」と述べた。

中東・北アフリカでの民衆運動「アラブの春」に伴う政変は、チ ュニジアとエジプト、リビアに続き、イエメンで4カ国目。サレハ大 統領は政治改革を表明し反政府デモの収拾を図ったものの、デモ隊弾 圧でほぼ900人が死亡。政府側の死者数は1150人に上るとしている。

「全ての権限委譲」

4月にまとまったGCC仲介の権限移行案は、サレハ大統領の退 陣後、同大統領とその家族、側近は起訴されないとの保証を盛り込ん でいる。サレハ大統領はこの案を受け入れていたが、署名は拒んでい た。

23日に記者団に配布された国連の潘基文(バン・キムン)事務 総長のコメントによれば、サレハ大統領は潘事務総長に対し、診療の ためニューヨークに向かうと伝えた。同大統領は国内での衝突で攻撃 を受け負傷、サウジで治療を受けていた。

潘事務総長は、「サレハ大統領は全ての権限委譲を私に明言した が、私はこの取り決めや合意の下でサレハ大統領が引き続き同職にと どまっていると理解している」と説明。同大統領は署名後直ちにニュ ーヨークに向かうと話したという。

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