10月の消費者物価は0.1%低下、予想と一致-4カ月ぶりマイナス

(発表内容を追加し、更新します)

【記者:日高 正裕】

11月25日(ブルームバーグ):10月の全国の消費者物価指数(除 く生鮮食品、コアCPI)は、前年同月に実施されたたばこ増税や傷 害保険料引き上げの影響が一巡したことで、前年比で4カ月ぶりのマ イナスとなった。減少率は事前予想と一致した。

総務省が25日発表した10月の全国のコアCPIは前年同月比

0.1%低下した。11月の東京都区部は0.5%低下した。ブルームバーグ がまとめた予想中央値は全国が同0.1%低下、東京は同0.3%低下が見 込まれていた。前月はそれぞれ0.2%上昇、0.4%低下だった。総務省 は7月分からCPIの基準年度を2005年から10年に変更した。

昨年10月にたばこ増税と傷害保険料の引き上げが行われたこと で、コアCPIの前年比は今年9月まで0.3-0.4ポイント押し上げら れてきたが、その影響が1年経ってはく落した。日銀はコアCPIの 前年比は「当面、ゼロ%近傍で推移するとみられる」(11月の金融経 済月報)としている。

CPI総合指数は10月の全国が同0.2%低下、11月の東京都区部 は同0.8%低下した。前月はそれぞれ、同横ばい、同0.5%低下だった。 変動の大きな食料(酒類除く)とエネルギーを除く「米国型コアCP I」は、10月の全国が同1.0%低下、11月の東京都区部は同1.1%低 下した。前月はそれぞれ同0.4%低下、同1.0%低下だった。

2年ほどマイナス圏内との見方も

バークレイズ・キャピタル証券の森田京平チーフエコノミストは 統計発表前、10月のコアCPIは同0.2%低下すると予想。先行きに ついても、石油製品価格の前年比プラス幅の縮小や、公共料金の前年 比プラス幅がじりじりと縮小することで、「2年ほどマイナス圏内にと どまる」と見ている。

日本銀行は前月27日、経済・物価情勢の展望(展望リポート)で 2012年度のコアCPI前年比は0.1%上昇、13年度は0.5%上昇する との見通し(政策委員の中央値)を公表した。日銀はCPI前年比で 2%以下のプラス、中心値1%を物価の安定としているが、「物価安定 の実現までにはなお時間を要するとみられる」と表明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE