株・ユーロ・商品下落、欧州国債保証コスト過去最高-危機悪化懸念

23日の金融市場では株式相場が 下落し、米S&P500種株価指数は6営業日続落となった。ドイツ 国債の入札不調を受けて債務危機が悪化しているとの懸念が強まり、 欧州の国債保証コストは過去最高に上昇した。軟調に始まっていた 米国債相場は7年債の落札利回りが過去最低を記録したことから、 上昇に転じた。

ニューヨーク時間午後4時(日本時間24日午前6時)現在、S &P500種は前日比2.2%安の1161.79。MSCI新興市場指数は7 営業日続落と、2009年以降で最長の下落。原油相場は1.9%安。ク レジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では西欧の国債15 銘柄のCDSスプレッドから成るマークイットiTraxx・So vX西欧指数が過去最高の381ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)を付けた。ユーロは6週間ぶり安値に下落。ドイツ債入札 で応札が募集額を35%下回る札割れとなったことから同国債が下 落。10年物独国債利回りは23bp上昇し、フランス国債利回りも 16bp上がった。

欧州債券市場の混乱で世界景気の回復が脅かされるとの懸念が 増幅した背景には、欧州のサービス業と製造業の経済活動が3カ月 連続で縮小した上、マークイット・エコノミクスと英HSBCホー ルディングスが発表した11月の中国製造業購買担当者指数(PMI) 速報値が2009年3月以来の低水準となったことがある。米国では耐 久財受注額が減少し、失業保険申請件数は予想を上回った。

米キャンター・フィッツジェラルドの機関投資家向け株式デリ バティブ・セールス責任者、ピーター・チェッキーニ氏は顧客向け リポートで「『封じ込めた』というのは幻想であることを示す証拠が 徐々に積み上がりつつある」と述べ、「米株価の下振れを引き続き予 想しており、指標のS&P500種のめどは1000だ」と説明した。

S&P500種は11月の下落率が7.3%に拡大しており、ウォー ル街のストラテジストの年末予想平均である1293を10%下回る水 準にある。同指数の予想株価収益率(PER)は12倍弱と、昨年末 時点の14.7倍を下回っている。

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