英中銀議事録:全会一致で政策維持一将来の緩和拡大の必要性指摘も

イングランド銀行(英中央銀 行)は今月9-10日に開いた金融政策委員会(MPC)で、資産購 入枠の維持を全会一致で決定した。一部メンバーは将来的に量的緩和 拡大が必要となる可能性を指摘した。23日に公表された議事録から 分かった。

キング総裁以下9人から成るMPCは資産買い取りプログラムの 規模を2750億ポンド(約33兆円)で据え置くことを決めた。10 月には750億ポンド拡大していた。

議事録によると、政策金利を過去最低の0.5%で維持することも 全員が支持した。

英中銀は「既存の資産買い取りプログラムはあと3カ月かけて完 了する。市場の能力を考慮すると、既に実施中の規模から月間購入額 を大幅に拡大するのは困難だ」と分析。その上で、同中銀の最新予測 に「示されたインフレへのリスクバランスは、資産購入プログラムの 一段の拡大が将来的に正当化されるかもしれないことを意味すると一 部メンバーが指摘した」とも説明した。

成長率とインフレの見通しを先週に下方修正した英中銀は、ユー ロ圏債務危機による脅威が高まったとの見解も議事録で示した。資産 買い取りプログラムが現行規模で維持されることを前提にした同見通 しによるとインフレ率は2年以内に目標とする2%を下回る公算で、 刺激策拡大の必要性を示唆している。

ユーロ危機リスク

英中銀は、ユーロ圏の一部諸国の債務と財政赤字への懸念がソブ リン債利回りを押し上げ、「幅広い信頼感低下」につながったと指摘。

議事録は「最悪のリスクはまだ現実化していないものの、そうな る脅威は高まっており、銀行の資金調達市場や金融市場に既に見られ る深刻な緊張を悪化させている」とし、欧州各国の危機対策の不備が 「域外の環境を一段と脆弱(ぜいじゃく)にする可能性がある」と警 告した。

英国では24日、7-9月(第3四半期)国内総生産(GDP) 改定値が公表される。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト32人の調査中央値によると、速報値と同じ前期比0.5%増が見 込まれている。

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