米国株(22日):下落、GDP下方修正が追加緩和期待を相殺

米株式相場は下落。S&P 500種株価指数は5営業日続落と、ほぼ4カ月ぶりの長期連続安と なった。金融当局による追加緩和の可能性が示唆されたものの、7- 9月(第3四半期)の経済成長率改定値が速報値から下方修正された ことが重しとなった。

ダウ工業株30種平均では、アルミ生産のアルコアや銀行バン ク・オブ・アメリカ(BOA)が安い。ダウ輸送株平均は1.1%下げ た。スープ製品メーカーのキャンベル・スープは、売上高が予想を下 回ったことが嫌気され下落。オンラインや郵送でのDVDレンタルサ ービスを手掛けるネットフリックスも値下がり。4億ドル相当の株式 および転換社債の売却で合意したことに反応した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1188.04。過去5 営業日の下落率は5.6%となった。ダウ工業株30種平均は前日比

53.59ドル(0.5%)下げて11493.72ドル。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリ ー氏は「経済成長は依然として緩慢だ」と指摘。「金融および財政面 での刺激策が大きな効果を示したという証拠は見当たらない。市場で は欧州をめぐる懸念が続いている。来年を見据える中で、欧州や米国 で何が起きているのかという懸念が広がりつつある」と述べた。

米商務省が発表した第3四半期実質国内総生産(GDP、季節調 整済み、年率)改定値は前期比年率2%増と、速報値の2.5%増から 下方修正された。午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC、 11月1-2日開催)の議事録によると、一部のメンバーは追加緩和 を検討すべきとの認識を示した。これに反応し、株価は一時上昇に転 じる場面もあった。

「新たなバズーカ砲」

国際通貨基金(IMF)は、外的ショックに直面する国々が融資 を申請しやすくするため、信用枠プログラムを改正した。欧州での債 務危機解決が難航しているためだ。またメルケル独首相率いるキリス ト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の幹部で金融問題広報を担当 するミヒャエル・マイスター議員はこの日、ベルリンからの電話イン タビューで「新たなバズーカ砲の持ち合わせはない」として、「現在 の政策に代わる策はない」と言明した。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのシニアファンドマ ネジャー、ピーター・ソレンティーノ氏(シンシナティ在勤)は電話 インタビューで、「IMFは未解決の問題があると認識しており、流 動性の危機に発展しないよう可能な措置を講じようとしている」と述 べた。

銀行株が安い

経済成長をめぐる懸念からモルガン・スタンレー・シクリカル指 数は0.8%安。KBW銀行指数は1.3%下げた。BOAは2.2%安 の5.37ドル。アルコアは2.2%安の9.26ドル。

キャンベル・スープは5.3%安の31.84ドル。ブルームバーグ のデータによれば、同社の8-10月(第1四半期)の売上高は21 億6000万ドルと、アナリスト予想の平均を2.4%下回った。

ネットフリックスは5.4%安の70.45ドル。テクノロジー・ク ロスオーバー・ベンチャーズは2億ドル相当のネットフリックスのゼ ロクーポン優先転換社債(2018年償還)、T・ロウ・プライス・ア ソシエーツのファンドは同額相当の株式をそれぞれ購入する。

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