FOMC議事録:一部が追加緩和を示唆、「景気予測が正当化か」

米連邦準備制度理事会(FRB) が22日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、11月1-2日開催) の議事録によると、一部のメンバーは追加緩和の可能性を示唆した。

議事録によると、「少数のメンバーは、景気見通しが追加的な政策 緩和の正当化につながる可能性があるとの考えを示唆した」。ただし、 「そうした追加緩和も、今後のコミュニケーション改善への取り組み を進める中で実施すれば、より効果を表す可能性が高い」と指摘され た。またそうした認識を示したメンバーの大半は、今回の会合では現 行の政策スタンスの維持を支持することで一致した。

また、「少なくとも2013年半ばまで政策金利をゼロ付近で維持す る」という方針の変更をFOMCが検討したとし、「少数のメンバーは フェデラルファンド(FF)金利が異例に低い水準に維持されると見 込まれる期間について、具体的な日付よりも、期間を明確にする文言 を利用することに関心を示した。これらメンバーは、そうした文言が、 やがては金融政策スタンスをよりうまく説明する可能性があると主張 した」と記した。

FOMCは11月2日の会合終了後に発表した声明で、経済成長が 7-9月(第3四半期)に幾分か力強さを増したとしながらも、「著し い下振れリスク」が残っていると指摘した。この会合では、追加の金 融緩和には踏み切らなかった。

戦略的対話

ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティー ブン・スタンレー氏は、「FOMCにはFF金利のガイダンスという限 られた問題だけでなく、FOMCがまさに何をしようとしているのか に関する非常に幅広い戦略的な事柄を明確にすることが真に求められ ている」と指摘した。

議事録によれば、FOMCはコミュニケーション政策を改善する ための選択肢について議論し、バーナンキ議長はコミュニケーション 改善を目指す内部小委員会に対し、「FOMCの長期的な目標および政 策戦略に関する声明」を検討するよう指示した。

さらに、「バーナンキ議長は小委員会に対し、適切な金融政策に対 するメンバーの評価についての情報を経済予測に組み入れる可能性を 検討するよう促した」と記した。経済予測はFOMCが年間4回公表 している。

FOMCでは、金融会社MFグローバルの破綻も含めた金融市場 の動向についても議論。議事録では、「こうした動きの金融の安定への 影響はこれまでのところ限定的だ」とした上で、メンバーは「欧州の ソブリン債および銀行業界の問題が深刻化した場合に米国の金融市場 や経済全般が被り得る悪影響について留意した」と説明した。

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