欧州債:スペイン債が下落、入札で調達コスト上昇-ベルギー債も軟調

22日の欧州債市場ではスペイ ン国債が下落し、2年債利回りは2000年以来の高水準に近づいた。 債務削減に向けたスペイン新政権の取り組みが難航するとの懸念が高 まる中、この日の国債入札で借り入れコストが前回入札を上回ったこ とが手掛かりとなった。

スペイン10年債は続落。20日の総選挙で勝利した国民党のマ リア・ドロレス・デ・コスペダル書記長は、同国の債務「支払い能力 を維持し、保証する」ためのユーロ圏の合意を呼び掛けた。

ベルギー10年債利回りは9年ぶり高水準に達した。連立政権の 協議行き詰まりが影響した。債務危機の拡大懸念から、ドイツ国債に 対するイタリアとフランス、オーストリアの国債の利回り上乗せ幅 (スプレッド)が拡大した。

ソシエテ・ジェネラル(パリ)の金利戦略責任者、バンサン・シ ェニョー氏は「銀行や国家の資金調達に関する懸念が市場で鮮明にな っている」と述べ、「強い政治的な行動が必要とされており、市場に はかなりの緊張感がある」と続けた。

ロンドン時間午後4時10分現在、スペイン2年債利回りは前日 比18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.76%。 17日には5.83%まで達し、2000年8月以来の最高となった。同国 債(表面利率2.5%、2013年10月償還)価格は0.295下げ

94.185。先週発行された2022年1月債の利回りは2日連続で7% を上回っている。

スペイン政府がこの日入札した3カ月物債の平均落札利回りは

5.11%。10月25日の前回入札の2.292%を上回り、少なくとも 04年以来の高水準となった。6カ月物債の平均落札利回りは

5.227%(前回入札は3.302%)。

ベルギー国債

ベルギー国債は下落。連立政権を目指す6党の協議が財政赤字の 削減方法をめぐって決裂したことを受け、同協議を率いていたワロン 系社会党(PS)のディルポ党首は辞任の意向を表明した。2012年 に拡大が見込まれている財政赤字の抑制策がまとまらない場合、ベル ギーは早ければ来月にも欧州連合(EU)の制裁対象となる可能性が ある。

ベルギー10年債利回りは前日比26bp上昇し5.08%。一時は

5.10%まで上げ、02年7月以来の高水準を付けた。独10年債に対 するスプレッドは317bpに拡大し、17日に記録したユーロ導入以 後の最大である321bpに接近した。

イタリア国債は続落。2年債利回りは42bp上げ6.82%と、 10年債利回りの6.80%を上回った。関係者3人によれば欧州中央 銀行(ECB)はこの日もイタリア国債を購入していたが、相場の支 援要因とはならなかった。

フランス10年債も下げ、独10年債とのスプレッドは7bp広 げ162bp。オーストリアとドイツの国債利回り格差は11bp拡大 の159bpとなった。

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