タンカーのフロントライン、株価45%急落-採算割れ用船料で資金難

超大型タンカー運航最大手の フロントライン(本社バミューダ諸島ハミルトン)は、来年にも資金 が底を突きかねないとして金融機関との交渉を模索している。過去8 カ月にわたり用船レートは採算が取れない水準に落ち込んでいる。同 社の株価は約13年間で最大の下げを記録した。

22日のフロントライン発表によれば、今後10年間に期限を迎 える債券や公的ローン債務は約10億ドルに上り、2012年には更な る資金調達が必要となる可能性があるほか、今四半期末の融資返済の 一部について「多大な不確実性」がある。この日オスロでインタビュ ーに応じた同社のトール・オラブ・トロエイム氏は、同社の会長で資 産家でもあるジョン・フレドリクセン氏が「資金を持ち合わせており、 解決策を探る準備がある」と述べた。

タンカーの用船レートは2010年の初めから69%下落。第二次 大戦以降で最悪の世界的リセッション(景気後退)の影響で石油需要 の伸びが鈍化し、船舶の供給過多となったことが背景にある。石油タ ンカー運航で米2位のゼネラル・マリタイムは先週、破産法に基づく 保護適用を申請した。ブローカーが将来の運送コストを見込んで取引 する海上運賃先物契約(FFA)に基づくと、少なくとも今後2年間 は採算の取れない用船レートが続くことが予想される。

RSプラトー・マーケッツ(オスロ)のアナリスト、ハーマン・ ヒルダン氏は「キャッシュフローを全く生み出さない船舶を抱え、業 界は相当苦しい状況にある」と指摘。「2012年は多くの企業が事業 再編を行わなければならないだろう。フロントラインは同様の状況に 置かれた他社に先駆けてこれに踏み切った」と述べた。

この日のオスロ市場でフロントラインの株価は一時45%急落し、

16.77クローネまで下落。現地時間午後2時2分現在、17.61クロ ーネとなっている。年初来の下落率は88%に拡大した。

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