バイトマン独連銀総裁:ECBは政府に対する最後の貸し手になれない

欧州中央銀行(ECB)の政 策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行(中銀)のバイトマン総裁は22 日、ECBはユーロ圏各国政府に対する最後の貸し手にはなれないと 言明した。

同総裁はベルリンでの講演で「ECBは国家の債務をファイナン スする権限を負託されていない」と指摘。「ユーロ圏の高債務国に対 する最後の貸し手の役割を受け入れれば、ECBは権限を逸脱すると 同時に独立性に疑問を生じさせることになる」と語った。

投資家や政治家はECBが債務危機を終わらせるのに必要な限り 無制限に国債を購入することを望んでいる。バイトマン総裁は市場の 波乱に対する短期的な解決策を模索するのは間違っていると戒め、ユ ーロ圏外の中銀が採用している措置の中には長期的に有害なものもあ るかもしれないと警告した。

同総裁は「中銀が最後の貸し手の役割を担うことは高債務国の視 点からは魅力的にみえるかもしれないが、この道を選べば安定を揺る がす大きなリスクにさらされる」と語った。

単一の国家ではなく通貨同盟の中で債務の貨幣化という手法を取 れば、ソブリン債リスクを共通通貨に参加する国々全体に広げること になると指摘。「安定という決定的な原則を捨てることで現在の危機 を解決できると考える者がいれば、それは間違っている。そのような 方法は喉の渇きを癒やすために海水を飲むようなものだ」と語った。

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